山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

子供には見せたくない

ま、それもこれも、♪そんな?時代も?あぁ??ったねとぉ?♪ですね。
当時は「子供がセックスしてもよかろうもん!!」というかなり危険な風潮がありまして。
「チビっ子猛語録」という本(内容は性知識一般と「学校および教師といかに戦うか?」みたいな指南本)とか出てて。子供の社会にもフリーセックスの波が、こうドップンドップンと押し寄せていた訳であります。

しかし、現実には、神代の昔からそういう子供は一定数居た訳でして。
殊更「1970年代に入って、フリーセックスの時代に突入!」とかそんなこたぁ無い訳ですよ。
でも、その流行(世論?)の波に乗って商売しちゃう悪い大人ってのが何時の時代も居る訳でして。

高橋洋子もその犠牲者ですよ、この映画を見る限りは。可哀想に。
「芸術だよ、君ぃ!」とか言われてその気になってホイホイ脱いじゃったんだろうな。
脇を固めるのは岸田今日子三国連太郎高橋悦史秋吉久美子(ちなみに、彼女もこの作品がデビュー作)と、まあ「ええとこ」を揃えている訳でして。
一応原作は素九鬼子(「大地の子守唄」)だし。いわゆる「文芸大作」wですよ。
すっかり「その気になる外堀は埋まった!」って感じですね。

でも、その実、この話の内容たるや、「機能不全の家の子供が娘さんになって、一人旅でもすっかと家出して、思わず性の冒険になっちゃった」と言っても差し替えないような?
まあ、映画を企画したヒトも、「これでフリーダムなヤングのハートも、若い娘のおっぱいを見たいおっさん観客のハートもがっちりゲットだー!!」と確信したんでしょうな。

若者向けを装った、「中高年者向けソフトポルノ」な映画で、今回、見て驚愕しましたね。
自分の、この主人公と同じ年頃の娘には、絶対見せたくない映画ですw

今だったらこの映画、「児童ポルノ規制」に抵触しまくりだと思う。
まあ、当時は日本でもヨーロッパ映画の「思春の森」(=有り体に言ってしまえば、「芸術映画の仮面を被ったチャイルドポルノ映画」)も普通に封切りロードショーとして全国公開されていたくらいだから、その辺りのユルユルアマアマな感覚は推して知るべしでしょう。
(ちなみに「思春の森」は今、ヨーロッパ辺りだとビデオを持っているだけで犯罪になる筈)

何時の時代も食い物にされるのは、若い娘さんですよ。
♪大人はオオカミなのよ?、気をつけなさい?♪(踊りながら退場)