山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

君子だからこそ豹変す

つまり、ボイスという犬は10歳を超えてもうじき11歳になろうかという老犬になってても、やっぱりボイスなわけでして。
ボイスはボイスのままで一生を終えるようですね(いや、まだかようにピンシャンしているのでご安心を)
イノシシを見れば、先祖伝来の血が騒いでスイッチが入る。
有無を言わさず問答無用で何のためらいも無く瞬殺(ーー;

ウチの近所は野生動物天国なので、中庭には猿が来る事もあるし裏山に常駐しているのは、狸、野うさぎ、イタチ等々。
でもこれらの動物は殺した事が無いですね(暇つぶしにモグラは時々捕まえて遊んでいますが)
イノシシにだけは反応が全く違います。
昨日も殺した後のイノシシの肩の辺りに噛み付いては、「バリバリッ」「メキメキッ」と音を立てて、「骨を砕く感触」を楽しんでいましたし(食べはしない)
その殺されたイノシシも、他に外傷が無かったので、相変わらず「一撃必殺」でイノシシの急所を一発で決めて仕留めた模様です。

ボイスももう目は白内障が出始めてて瞳孔が白濁し始めているし、筋力もすっかり衰えてしまい、かつての「ニジンスキーもかくや!」というくらいの見事な「空中停止ジャンプ」も久しく見られなくなったというのに。
「まだ、イノシシを狩るですか?」
血って凄いなあ__と、改めて思い知りました。
普段はあんなに猫どもにも子供にも優しい温厚な犬ボイスなのに、まさに君子豹変す(^^;
いや、君子だからこそ、豹変するんですね。

昨日、書店に出かけたのでついでに「最近はどんな本を売っているのかな?」と勝手にリサーチw
ところが出版業界も日銭を稼ぐのに必至らしく、「欲しい本が無い!」
昔はあんなに欲しい本だらけで、「本屋に住みたい」とか思っていたのに。
相変わらず「子供の脳は鍛えれば鍛えられる」的な神話がまかり通っているらしく、「子供の能力は10歳までのしつけにかかっている!」みたいな脅し文句の書かれた雑誌を見かけた。

「んなこたーない。子供の成長期終了時点での大腿骨の長さが決まっているように、頭の中身だって決まってんだよ。なんでそんな肝心な事に気がつかないかな」と絶望的な気分になる。

最近読んで面白かったのは「ソラニン
普通の人が普通に生きる事の困難さがよく描けていると感じた。
長女も感動して泣いていた。