山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

シシ犬ボイス、再び

今朝、起きて夫が「朝の日課」である「珊瑚ちゃん絞り」(珊瑚は生まれつき足が悪い猫なので、自分で巧く排尿が出来ず、タマに漏らしてしまう事があるので、夜と朝、ふん捕まえて強制排尿させるのが家人の仕事である)をしながら、「あれ?ボイス??」と声をかけているのが聞こえて来た。

夫は北側のウッドデッキの上で裏山に向かって珊瑚ちゃんを抱えていたのだが、ウッドデッキの中庭に面した方に首を向けてボイスに話しかけている。
「なに?」と洗面所から声を掛けると、夫がボイスに向かって、
「ボイちゃん…それ、何?」と怯えた声で話しかけているのに気がついた。

「え?野うさぎでも捕まえているのか?」と思い、「なんだって?」とワシも北側のウッドデッキに出てみた。
中庭に居るボイスの足下に、なにやら茶色いほ乳類の<B>死体</B>が転がっているではないか(ーー;

「ボイス、それ、何?」思わず夫と同じ質問をボイスに向かって繰り返すワシ。
ウッドデッキの上からは茶色の短い毛がびっしり生えたその生き物(死体だけど)の背中しか見えない。
夫もワシも目が悪いので、それ以上よく見えないw

慌ててベッドに戻ってメガネを取って戻って来て、死体の素性を確認。
足先に蹄、尖った鼻先、脇腹にかけての黒い模様…「あ、まごう事なきウリ坊だわ…」(ーー;

知っている人は知っているが、ボイス、1999年1月31日にも散歩中にイノシシと出会い、一撃で仕留めた過去がある。
今回、二度目である_| ̄|○orz

「いやー、夕べ、特に何も音がしなかったよねえ?」と言い合う、1階主寝室(中庭からちょっと離れている)で眠っていたワシら親子三人(ワシら夫婦&次女)
で、慌てて2階へ上がり、長女を起して、
「今朝、ボイスが何を仕留めていたと思う!?」と訊くと、長女ムックリと起き上がり、
「イノシシでしょ?夕べ、夜中に物凄い断末魔が響き渡っていたもん」と言う。
長女の部屋は中庭に面しているので、夕べの惨劇の一部始終が丸聞こえだったらしい。

「もう、物凄い悲鳴が響き渡ってて、怪物でも山から下りて来たんじゃないかってぐらいの断末魔だったよ。オレは起きて確認するのが怖くて『コレは夢だ!悪い夢を見ているんだ!!』と思ってそのまままた寝た」と長女の証言。

長女の話に寄ると、イノシシの断末魔は凄かったが、終始一貫して、ボイスは吠え声ひとつ、うなり声一つ上げなかったらしい。
さすが、シシ犬。