山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「シド&ナンシー」?

と、言う訳で、改めてシド・ヴィシャスの事を確認する為に昨日、目の前の四角い箱で調べていたら、彼の母上も自殺なさったんですね。
シドの死後、毎年10万ポンドにも及ぶ膨大な額の印税を受け取っていたのにも関わらず、病気を苦にして服毒自殺。
__なんとも親子二代に渡って可哀想な人たちです。R.I.P.

その後の(リアルタイムでは割と馬鹿にされていた)シド・ヴィシャスという存在が神格化された理由の一つには、おそらく、映画「シド&ナンシー」の影響があるのではないかしら?と思いました。

あの映画をワシ、初めて見た時はねーw
かなり事実(シド生前当時、巷に流布されたエピソード)とは違ったアプローチからの映画化だったので、見てて「え?この映画、何処の誰の話だって??」と何度も画面に向かって確認し続けていたので見終わった後、やたらと疲れた記憶がありますが。
(あと、ジョン・ライドンの扱いも酷かった記憶がある)

そもそもナンシーなんて女、こんな映画にするような価値もないただのジャンキーのグルーピー(というほどの価値もない存在)なのに(暴言)
少なくともこんな恋愛映画の主人公を張れるようなキャラではないですよ。

ベーシストになれないベーシストとグルーピーにすらなれないグルーピー志願の二人の若い麻薬中毒者が出会って、二人でお互いのマイナス部分に飲み込まれるようにして破滅して行く物語なのに、こんなにも万人の共感を持って受け入れられた__というのは、おそらくは現代社会だったら何処にでもあり得るお話だったからなのでしょう。

ただ問題なのは、百歩譲って、普通の現代社会の何処にでも(ロンドン、ニューヨーク、パリ、東京等々)あり得るお話だったとしても、こんなにむやみやたらにこの(単なる麻薬中毒者である)二人がお金を持っている持っているって部分は現実として「100%有り得ナス」って事ですが。

Σ(゚д゚lll)ハッ、もしかしたら、「才能も無くても売春婦みたいな生活をしてても、時流に乗りさえすれば歴史に残れる」って部分で「尊敬」されていたりして!?
そ、それでは、「有名になりたいから通り魔連続殺人鬼になってやるー」ヽ(`Д´)ノ ウワァァン という精神構造と一緒になってしまうような?(ーー;

「楽して有名になる」って部分で尊敬されている訳ではないですよね?<確認
なんか破滅的でカッコイイって部分ですよね?<本気で判ってない