山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

勿論「受賞したから素晴らしい」のではない

そう言えば、思い出しました<いつもこればっかり
ウチの次女(小4)が去年の夏休みに描いた絵が、県のコンクールでかなり良い賞をいただきまして。
その絵がポスターになったんですね。
で、その時に他の受賞作品も見たんですが…
「コレは親が描いたろう?」的な作品も随所にあって、ワシ的にこの事は興味深く、そして面白かったですね。

「でも、うちの子の作品には、ワシは指一本たりとも触ってないぞ!」
と思うと、正直な話、とーっても嬉しくなりました。
物凄く誇らしくて、胸がドキドキしました。
「うちの子って素晴らしいでしょ?!?」」と叫び出したいくらい興奮しましたw

またこの絵を描いたいきさつも色々あったんで、感慨が深かったという事もあったのですが。
そもそもは、「夏休みの課題で何か描かなきゃ」と全然やる気がなかった次女、
「じゃあ、去年も出したコンクールに出してみたら?」とだけ助言してあとは放っておいたワシ。
するとその翌日、
「描いたし」
と、描いた絵をワシによこす次女。
見ると、「な、なにこの手抜きな絵は?」(ーー;な作品が一枚。

思わずワシ、激怒。
「こんなふざけた絵で物事を澄ませようとするオマエの態度が悪い!」
と絵を突き返して、
「もっと対象物を良く見て!しっかり見て!!そして心を込めて一生懸命描けば、ヘタクソでもお母さんは怒りません。むしろ感動します!手抜きな作品なのは、宿題だから嫌々仕方なしに描いたからです?本気出したら本当は上手なんですけど??やる気が出ない??みたいなぁ??な態度は絶対許しません!!」
と、ガッツンガッツン叱り飛ばしたんですね(苦笑)
それこそ夫と長女が心配するくらい。

すると次女は無言で絵を受け取り、それから半日以上かけて改めて絵に手を入れて、完成させたんですよ。
そうしたら案の定、渾身の作に生まれ変わりまして。
「偉いよ、よく頑張ったね。絵の中の動物達がみんな楽しそうに歌っているようだね」と褒めましたら、次女も満足そうにしておりました。

そんな作品の背景を知る由もないw絵画コンクールの審査員の先生方にもその作品の力は伝わったらしく、評価いただいたのは、嬉しい事でしたね。
ワシと次女の中では「絵をちゃんと完成させた」という時点で終わっていた物語だったので、思わぬお年玉を頂いた気分でした。