山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

5/14 DRUM SON その7

かくして演奏開始。
するといきなり、ギター村田さんがワシの目の前で大ゴケなさいまして、後ろ向きに仰向けに見事に「スッテーン☆」と後頭部から行ってしまわれてですね。
「ありゃ、ビックリ。ドラムに突っ込むかと思ったら自爆?」と驚きのままステージを見つめておりましたら。
ギター村田さん、またしてもステージ上で別角度から「ズダーン!」と滑りこけていらっしゃいます。
でも、ギターは手放したりはなさいません。

「こ、コレは…木口小平@死んでも喇叭を手放しませんでした!?」
木口小平をご存じない良い子の皆さんはお家に帰って、戦前の教育を受けた肉親か、近所の老人に訊いてみてください)

しかもギター村田さん、こけた姿勢のまま(横になった状態)でもギターは相変わらず演奏なさっています。
よく見ると、右手で手刀を切りながら、ブイブイ音を変えておられます。
「おお、コレは、真鍋代表も時々やってくれる<B>チャクラ奏法</B>じゃないかー!?」
(※チャクラ奏法とは?=ギターは普通、右手で弦を弾いて音を出すものですが、ネックを持つ左手だけで、チョーキングやビブラート、スラーなどを駆使して、右手がギターの弦に触れる事なしに音をどんどん変化させながら出して行く様子を、我が家では家族でそう呼び習わしているのです。真鍋代表が演奏中に、右手が仏像の「印を結んだ形」(説法印)になったままでギターの轟音を自由自在に扱っているのを見かけたら、「おお、真鍋代表が、チャクラでギターの音を操っていなさるぞ!」という言い方で賞賛するのが通例)

「な、なんかビックリするけど、でも音は無茶苦茶カッコいいじゃない?」
思わず瞳孔が開くワシ。

物凄い轟音の音の壁、コレは音の集中豪雨w
でもなんと言う心地よさ、生き返る心地。
激しいグルーヴとビートに導かれて、どんどん体が動いて行きます。
「ああ、踊ってて楽しーい!!」
えー、恐ろしいですね、mwml、もうすぐ50歳になろうかという女を踊らせるデスよw

とにかく演奏もステージのパフォーマンスも素晴らしくて、「ああ、今日は来て良かった!」と心底思いましたね。
すると、ギター村田さん、前柵に足を掛けてお客を挑発する挑発する(^^;
そして、マイクから離れたところで大声でコッチを見て叫んでいらっしゃいます。
音の壁を抜けて、その肉声はワシの耳にも飛び込んできました。

「ありがとー!!」