山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

価値観の伝わり方

「この番組は現役高校生でギタリストでもあるウチの長女に見せなきゃいけないなあ」と、長女が学校から帰ってくるのを待ちかまえていたら、案の定、彼女、テレビに釘付けになってましたな。
そしてラスト、「憧れの男性」である増子さんの「大岡裁き」っぷりに、
「ぎゃー!やっぱり、アニキってステキな人ー!!」と感動しておりました(^^;

「でも、コレはワタシが審査員でも、やっぱりコッチを勝たせるよ」と言うので、
「そうなんだよ、実はお父さんとお母さんも見てて、『人として、勝たせるならコッチだよね?』って言ってたんだよ。音楽にはテクニックや理屈じゃないモノが必要なんだよ。理性では制御できないナニカを持ってるのって、やっぱり強いよね」と、ワシが申しましたら、長女は、
「うん!そうだよね!!」と力強くうなずいておりました。

こうやって「一生懸命のアホこそが一番尊い」という親の価値観が遺伝してゆくんですな。
その瞬間をかいま見ました。

そして、もう一つの録画物件。
CSのクイズ番組「音知連
6年ぶり?にピロウズが三人でクイズ番組の回答者としてテレビに出るので、バスターズ間では激しく盛り上がっていたのですが。
やっぱり、コレが予想通りに面白くて。

ワシは本放送で大笑いしながら見ていたのですが、長女は、やっと翌日になって録画したモノを鑑賞。
そして、
「ああ!!おっさん達、なんて、無駄に大人げなく一生懸命でなんてカワイイのかしら!なんかもう、タマラン!魅力があるー!!」と叫んでおりました。

そうなんですよ、「一生懸命なアホほど厄介なモンは無い」んですよ。
見ているコッチの魂が揺さぶられてしまって、愛おしくなってしまうんですもの。
どうしても愛さずにはいられなくなるんですもの。

最近、朝ドラの「ちりとてちん」で見かけた名台詞なんですがね>「一生懸命なアホほど厄介なモンは無い」
全く、この意見には激しく同意してしまうものですわ。

例え、冷静に見れば、無駄に思えるバカにしか見えないような事でも、やっている本人が信念を持って必死でやり通していたら、なんだかその姿って見ているウチになんとも感動させられちゃうモノなんですよ。
ワシはそんな種類のニンゲンです。

だからピロウズが好き。夫も好き。
そんな価値観がちゃんと娘に伝わっているというのは、本当は困ったことなのかも知れないけれど、実に嬉しいモノなのです。