山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

田舎生活14年目の告白

昨日、職場にて、「あれ?ここに働きに来るようになってどれくらい経ちましたっけ?」と聞かれて、
「二年過ぎた」と言ったら驚かれた。
ので、思わずワシも
「ワシだってこんな長居するつもりはなかったよ。一ヶ月ぐらいで癇癪起こしてやめてやるーーヽ(`Д´)ノウワァァン!!と叫びながら職場放棄すると思っていたよ」
と申しましたら、
「一緒に面接して三人入社して来たときに、アナタが一番長続きすると思っていたよ」などとヒトサマから言われて、
( ゚Д゚)ハァ??な、ワシ。

で、そんな折り、仕事しておりましたら、丁度友人がやってきて、
「まだ居たの!?」などと言われてしまうワシ。
はいな、まだおりますがな。
今年中にローンが終わりそうなので、頑張りますよ。

最近、夫が出張で出かけた時の事、一緒に出かけたカメラマン氏と話していて、さんざん、
「キミはラッキーだ!」と言われたらしい。

まあ確かに、バブル崩壊後、デザイナーや広告業界の人たちがまるで恐竜が一斉に滅びるように、洪水に根こそぎなぎ倒されるように__消えて行ったワケだが。
実際、未だに所在が判らなくなってしまった人も多い。
そんな中、細々とは言え、デザイナーを続けてちゃんと生活できている「キミはエライ」という話になったらしい。

「見てみろよ、バブル崩壊後もちゃんと自分の家を持って生活しているデザイナーなんか、もう、ごく少数だぜ」と言われたらしい。
いや、あんまり業界の事には詳しくないんだが(夫婦して、業界人とのつきあいが殆ど無いので。他の人がどんな生活をしているのかなんて__正直、興味がナイ)

確かにそう言われてみれば、そうかもしれない。

でもそもそもは、こんな田舎に引っ越したのだって、「バブルの余波を避けるため」だったんですがね。
まるで戦火から避難するように、「この嵐の時代を生き延びるため」の行いだったわけですが。

結果としてはバブルの波が去って仕事は減ったが家が残りました。
堅実な生活をして、家族が増え、ペットも増えました。
あのまま享楽的な都会の生活を謳歌していたら、きっと今頃は何一つ残っていないのだろうなあ(子供も増えてナイと思う)

「ローンを早く払い終えて、そしたらこの家を別荘にして、マンションでも買って都会に帰ろう」とか思っていたのに。
帰るのは「もう無理」だ(猫五匹&大型犬1匹&エレキギター二台では)
でも、結構毎日楽しいよ。