山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

ギターバカ一代

いやー、年をとってからギターを始めて、本当に良かったですよ。
だって、10代でこんな面白いモノを始めてしまっていたら、ワシの人生、コレ一色になってしまう所でしたよ!(笑)
10代で(エレキ)ギターに出会っていたら、まず絶対に勉強はしませんね。
10代の頃ワシがあれほど熱心にやってたデッサンだって、きっと精進しなくなっていた事でしょう。

まず、なんたって、ギターが面白いのは、「練習したらしただけ巧くなる」という部分です。
(まあ、その部分は「デッサンにも似てる」ですね)
そこが本当に面白くって、毎日毎日ガッツンガッツン、エレキギターを弾いてます。
夕飯を作り出す前にひと弾き。
ご飯を作りながらひと弾き。
ご飯を食べて風呂に入る前にひと弾き。

おかげで、左手の指先の皮が分厚くなり、弦を押さえてももう全く痛くは無いのですが、練習のしすぎで指先が腫れてますorz
熱すらもってますよ。うーむ(--;;
___ワシの弱点は「加減を知らない」って部分ですな。
熊本弁で言うところの「カンナシ(勘無し)」です。

あれほど、何をドウ押さえたら良いのか?さーっぱり分からなかった「ストレンジカメレオン」のイントロだって、ほら。
今日はちゃんと弾けますよ。
美しい音色ですね。悲しげなメインのメロディに合わせた、素晴らしいギターのメロディが存分に味わえます。
日々コレ日進月歩。三歩進んで二歩下がりながらも、着実に指は動くようになります。
ギターはますます身近なモノになってきます。

「ギターを弾く」という行為は、自分のありったけの情熱を傾けるだけの価値のある事ですよ。
本当に10代で出会って無くて良かった!
10代で出会ってたら、寝食忘れて家にこもってギター三昧で、受験も恋愛もおしゃれも読書も映画もなにもかも、棒に振ってしまう所でした。

40代も半ば過ぎて、
「さあ、見るべきモノは殆ど見たな。恋愛もしたし、子供も産んだし、そこそこの贅沢も味わった。自分の老後の楽しみとしてギターでも始めるかな?長続きするかどうかは知らんけど」
などというかるーい気持ちで始めたのですが、なかなかどうして。
コレは人の人生を傾けるだけの魔力がある楽器ですね。

「もう何も人生に楽しいことなんか起きない」と思っていたワシに、(ギターの?)神様は極光号を与えて下さった。
この全ての偶然に感謝。