山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

オオトリは怒髪天(前代未聞)

というワケで素晴らしかったイベント「熊本城・ザ・ブートキャンプ」(違)でしたが。翌日は中止になっちゃったんだそうで。
「雨天決行」って言ってたのにね。やっぱり近所中から苦情が殺到したんでしょうか?
(ワシの出生の場でもある)国立病院もすぐ近くにあるしね。一日目、時間が約一時間押ししましたし、さぞやご近所の皆さんうるさかったでしょう。

そう言えば初日、怒髪天がオオトリだったのですが、どうも怒髪天の事を知っている人ってお客さんの中で15%くらいだったような(^^;
「なんか知らないバンドだけど、オオトリだし見てみっかー」という感じで残って見た人が殆どだったようです。
(コレは今年のピロウズアラバキと同じ状態だね)
それで初めて怒髪天に触れて、「こんな良いバンドが居たなんてー!?」と皆さん驚かれた様子で。
熱心に観客はアンコールも要求し、ステージにヴォーカルの増子さんが現れて、
「今日はもう音を出しちゃいけないんですって。アンコール出来なくてごめんな。みんな家に帰って酒飲め!これ以上やったら、俺はあそこ(と、熊本城天守閣を指さし)に吊るされるってーの!!本当に今夜はありがとうな!」と発言してお客さんを無事帰したのですが。
その帰り道の事。
すぐ近くを歩いていたカップルの女性の方が、
「今まであんなバンドが居るなんて、全然知らなかったけど、すごく良かったね、怒髪天!カッコヨカッタ!!楽しかった!」
と嬉しそうに話していたら、その連れの男性の方が、
「普通の人は知らねえよ、怒髪天なんて。よっぽどコアなロックファンでもなきゃ。それが今夜のオオトリだなんて、普通じゃアリエネエよ。このイベントはホント、アリエネエ」
とぼやいていたのが可笑しかったですね。

本当にアリエネエ顔ぶれ。
アリエネエ充実の内容。

途中で土砂降りに遭遇したのも気持ち良かった。(コレのせいで「時間が押せ押せ」になったんだが)
そして雨上がりの夕焼け。
日が暮れると濡れた地面の上を冷たく涼しい風が吹いて、虫が鳴いている。
眼下には熊本の夜景。青白い天守閣に見下ろされ、巨大な楠に囲まれた会場。
歴史の昔と今が重なった素敵な一夜でした。
会場となった奉行門も立派でしたなー。
増子さんは昼間にサウンドチェックで最初に奉行門に足を踏み入れた時に、
「開門!馬を引けーーい!!」と思わず叫んだそうだ。
野外フェス。いいね。楽しいね。来年も行きたいや。