山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

百匹目の猿

えーっと、まず、なんでそんな事を思ったのか?と言いますとね、「野良猫ロック 暴走集団’71」を見ていたら、「あ、この映画の元ネタは『あさま山荘事件』だわ」と気がついたからなんです。
あさま山荘事件」が何か?を知らない日本人は___居るんでしょうな。もう何十年も前の事ですから。
当時は日本中がテレビ生中継を固唾を呑んで見守っていたんですが(テレビの視聴率は民放NHK併せて、瞬間的に「90%以上」を出したらしい)

あさま山荘事件」を知らないって人はご自分でこの、目の前の四角い箱で調べて下さい。
ケータイから読んでらっしゃる方はお気の毒。
近所の年よりにでも訊いてくれ賜え。

話しを続けます。

所がこの映画を見終わって、タイトルロールの最後に出る、映倫の検査を終えた日付を見て、驚愕のあまりワシはひっくり返りそうになりましたよ。
だって、その日付が「1971年12月23日」だったんですよ?

「えー!?『あさま山荘事件』より前なの??」
あさま山荘事件は1972年2月19日に始まり、2月28日に終結
コレは久々のショックでしたね。
てっきりこの映画はあさま山荘事件にインスパイアされて作った映画なんだろうな__と勝手に思い込んだままでワシはずーっと最後まで観賞していたワケですから。

つまり、この両者(実際の事件&映画)の共通点は以下↓
・反社会的な集団が権力にたて突いて山荘に籠もる
・クライマックスは立て篭もった側と権力者との死闘

「もしかしたら、当時の連合赤軍のメンバーはこの映画を観ていた可能性があるのかも?」と困惑しました。
でも、時間系列的にはなんらおかしくないんですよね。
可能性は全くゼロじゃない。

しかし、そもそも連合赤軍が軽井沢の保養所である浅間山荘に籠もったのは、たまたまの偶然で、銃砲店襲撃事件の余波で行き着いてしまっただけで。
そんな「連合赤軍はこの映画を見て、これから先の行動に影響を受けた」という可能性は(ゼロではないとは言え)、あまりにもワシの妄想にしてもキテレツが過ぎる__とは思うのですが。

当時、連合赤軍のメンバーが「野良猫ロック」なんておバカなシリーズ物の映画なんか観てたんでしょうか?
それともこの両者の間には全然関係なんか無くて、歴史的な社会的な影響が、この両者にこんな妙なシンクロニシティを起こさせたというのでしょうか?