山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

Wake up!Wake up!Wake up!全曲レビュー その3

えー、いつまで続くんでしょうか?この感想文。
いや、「ドードー」はもうすぐ終わります。付き合って下さっている読者の皆さんも、ガンガレ。

さて。そして次ぎにはこう歌われます↓
「予言通り終わりが来たって 行儀良くなんて眠れない」
ピロウズの歌詞にはよく「予言」が出てきます。
この「予言」ってのは、ノストラダムスでは無い__と思う。ですよ。
多分、聖書に出てくるような「最後の審判」みたいな事を指すのではないか?と思うのですが、違いますかね?
いつも予言をする(した)人が居て、その予言が実行されようとする。
それに抵抗する自分(時々「犬」だったりする)という図式が他の歌詞にも見受けられます。
(神に抵抗する犬__という図式も登場する)

運命に逆らうもの、予言を実行させないもの。と、しての自分。
というのが常に根底にテーマとしてあるのを感じます。

___念のため書いておきますが。この日記は基本、「妄想」ですからね。

つまり、この「神様VS自分」というのは近代人が抱える普遍的なテーマの一つでもあると思うんですね。
日本じゃ珍しいテーマですが。
近代欧米の文学のテーマって、「白鯨」を持ち出すまでも無く、等しく「コレ」だったんじゃないでしょうか?
しかし、この曲の場合は「等しく誰しもが死せる運命である(運命には抗えない)人間」
そのものを指しているようにも思えます。

ソレはその後の歌詞からも伺えます↓
「逃れられず君らも死ぬんだ」
ふーむ、歌っている本人も聴いている人間も、皆、等しく死ぬ運命にあるんです。アタリマエですが。

そしてその後、歌詞はこう続きます↓
「遊び足りないぜ 誘いたい」
はい、誘われてます。
「俺も死ぬ、君も死ぬ。だからもっと生きているうちに音楽に夢中になろうぜ」と誘われてます。

まさに、ココがピロウズ最大の魅力ですね。
子供をさらう音楽(KIDNAPPING MUSIC)
こんな今年47歳のオバチャンですら、さらわれちゃうんですよ。
すっかりKIDSの目になっちゃって(はぁと♪)
「一緒に連れて行って!」とか思っちゃいます。

予言通り終わりの日が来て安らかに眠らなければいけなくなっても、まだまだ眠れない。
もっともっと、音楽に夢中になっていたい。新しい音楽を知りたい。
ぶっ生き返って、目をぶっ覚まして。
起き上がって踊り続けるデスヨ。
ワシらはゾンビダンサーズですよ。

「Wake up!do do」編 了