山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

アチコチ緩いワシ

うーん、今月号の「音楽と人」は面白いなあ。
真鍋代表の「人には薦めるけど、『Please, Mr.Lostman』は、つい最近まで客観的に聴く事が出来なかった。アレは音楽業界に向けた遺書だから。」という発言に思わず感動。
「なんでそんな大事な事、今の今まで発言しないんだよ!?」(いくら自分の本心をなかなか明かさないタイプの人とは言え)
ついでに憤ってみました↑

でも、ワシもね、実はあのアルバムを聴いていると泣いちゃうのよ。

今年47にもなるのに。
心はしっかり(顔も肉体も)オバサンなのに。
本当にこのアルバムはスゴイのよ。
全編に漂う「悲愴」とも言える、この悲しいまでの決意みたいなものに激しく心を揺さぶられてしまって、気がつくと涙が「だら????」なんである。

「年をとってアチコチ緩くなっちゃったからかしらあ?」と思っていたんだが(実際、加齢してみて、自分が一番変わったと感じるのは、「もののあはれ」が判るようになって来たって事)
でも確かに、人生上、色んな苦労もしてきて悲しい思いもしてきて。
「こんな悲しい思いは多分、生きている人皆が等しく感じている事なんだろうな」と漠然とは思っていても、なかなか、そんな事を表明する人って居ないし。
どっちかってえと、「そんな苦労、した事もナイ」orzとか面と向かって言われちゃったりして。それなりに悲しい思いもしているワケなんですがね。

でも、この「Please, Mr.Lostman」を聴くと、「ああ、この人の悲しみはワシの悲しみと同じだ」と感じるんですね。
そして自分と同じように、悲しみの底でも自分で輝きたいともがいている。必死で歩き続けている。
その姿を感じて、「ああ、ワシも何があっても諦めないぞ」と思う事が出来るんですね。

義弟が自殺した時、「この人もピロウズを知っていれば、死ぬ事も無かったのに」と思ったのは本当の事。
自分の悲しみも絶望も、本当に、全然自分一人のものじゃないと知ってれば、死ぬ事も無かったのにね。
バカだなあ。

「Please, Mr.Lostman」本当に名作中の名作です。
そして最新作の「Wake up!Wake up!Wake up!」を聴くと、「あぁ、ついにココまで」とまた感動の涙が(T_T)
「MY FOOT」が出た時も「ココまで来たかー!」と感動したんですがね。
今作はまた更に「開いて」ますね。
「こんなに立派になって」とまた涙(緩過)