山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「祝30周年!ムーンライダーズは続くよいつまでも」

↑....悪い冗談みたいなタイトルだが、ちゃんとCSで放映されたんですよコレ。
しかも、もっすごい出来の悪いドキュメンタリーですが。

知っている人は知ってますが、ワシ、1979年頃?1980年代後半まで、熱心なムーンライダーズのファンでした(過去形)
ワシの中では「既に終わっている(死んでいる)バンド」なので、これ以上嫌いになりたくないし、メンバー一人一人に「アイタタ」とかいう感情も抱きたくないので、本当の事を言えば、積極的に見たくなかった物件だったんだが....

見ちゃった♪
てへっ(コツン☆)

あー、そしてやっぱり見なきゃヨカッタorzと思ったのも事実です。
なんかもう彼ら、全然イケテナイ。
いや、このワシが「イケテナイロックバンドが好き」なのは今も昔も全然変わってないんだけど、もう、このジイサンたち(ムーンライダーズ)、根本的に間違っている!!って気がして仕方ないのよ。

バンドとして全然機能してないのに、「バンドである事にしがみついている状態」?とでも言えばいいのか?
自分たちはバンドがやりたくてやり続けているのではない状態_に感じられた事。
それがもう、最低。カッコワルイ。

自分たちが業界の片隅に生き残る手段としてバンドを便宜上タマに使っているだけで、コレで何か産み出そうとか、新しい表現を求めようとか、全然思ってない事が如実に伝わってきてゲンナリしてしまった。

ワシはちょっと前だったらこの状態を、
「年をとるってのはこーゆー事だよ」とサラリと流せたんだと思う。
ある諦念を持ってね。

でもね、もうワシは今のピロウズやドゥービーブラザースを知ってしまったんだもん。
コレが「ヒトの最終形態ではないはずだ」ともう判ってしまったんだもん。

人は年をとるし、老いるし。カラダはガタが来て動かなくなるし、見た目もみっともなくなる。
でもね。
心の中に輝きたい。もっとナニか、絶対に出来るはず!と思う心があるのだったら、そしてそこに情熱が見出せるのだったら、人は輝き続ける事が出来るんだよ。
ソレをもう知っているんだもん。

自分が年をとって判った事は、「年をとると心はどんどん自由になっていくなあ」という事だった。
若い時みたいに無茶はしないが、心は、考え方はどんどん自由になっていく。
まるで全然規制を受けてないなあ。だから人生はどんどん面白くなってくるし。
年をとるのは全然悪い事じゃないんだよ(この話し続く_多分)