山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「POP HILL 2001」

この「POP HILL 2001」というイベントは金沢工業大学の学祭でして、一時期ピロウズが出ていたので、ダビングした貴重な物件をご親切なお方から戴いた次第です。
そこで「あぁ、なるほど」と気がついた事があったので、忘れないように、以下、書いておきますね。

・「何故ピロウズは理解されないのか?」
そんなに難しい&一般的に理解し難い事をやっているようには思えないんですがね。
むしろ、「とっても分かり易い事をやっている」ように思えます。
つまり、音楽の純粋な楽しさ、音楽と遊ぶという事。
その一点のみを非常に純化された形でやっているバンドに思えます。

しかし、その代わりに_と言ってはナンですが、「見た目が全然ロックじゃない」のが、多分、「判りづらさ」の原因なんでは無いか?と思った訳ですよ。
だって、サエないおっさん達が、フラフラとステージに出てきて。
安い楽器を抱えて。
「ヌボー」としているし@演奏開始前。

しかもファッションは正直、「Tシャツ&ジーンズ(それも微妙にサイズが合ってない&シルエットがダサい)&スニーカー」で「普段着かよ!?」みたいだし。
MCでも気の利いた事を云う訳で無し。

ただし、演奏が始まると次の瞬間にトンデモナイ事が起きます。
轟音が響き渡り、「こんな音、聴いた事無いし!!」というノイジーで歪みまくったギターの「砲声」としか表現の仕様がない音が観客の鼓膜を振動させます。

しかもソコから叩き出されるフレーズは、非常に美しく、なんなら鼻歌で今すぐにでも再現できるような音。
独特なのに、妙に馴染みやすいメロディ。
ノイジーでどうしようもなくメカニカルな音なのに、何故か心地良い。
しかも独特な大きなうねりを持った、グルーヴ感に満ちているし。

そしてその音を牽引するドラムの音の軽やかな事。
圧倒的に日本人離れした「軽やかさ」があるドラム。
決してズンドコした「麦踏みリズム」にはならない、突き抜けたリズム感。

「あぁ、そうか」と納得しましたね>ワシ
つまりこの部分で非常にバランスが悪いんですよ。

「見た目と音のギャップが大き過ぎる」_| ̄|○
もっと、ミッシェルガンみたいに、「リズムは麦踏みだけと、ルックス&ファッション&ボーカルは如何にもロック!」とか。
モッズみたいに、「本当は歌謡曲みたいだけどとりあえず、見た目だけでは激しくロック!!」とか。

「あ、そーいうのが分かり易くて良いのか!?」