山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

長女の作戦

長女が学校から期末テストの答案を持って帰ってきたんですが。
思わず、ワシ、爆笑。
特に美術!面白いですねー。

この美術のテストでは必ず「実技」のコーナーがあって、良い作品はコピーして「作例集」みたいにして美術教諭がコメントを添えて、各生徒に配ってくれるのですが。
それが爆笑。

今回の実技のテーマは「人物画」
「人物画」というくくりだけで、後は自由なんですよね。
ワシだったら、
「とりあえず、目の前にいる試験監督中の先生をスケッチするか、答案用紙を書いている同級生の後ろ姿でも描くかなあ」
程度にしか思わないんですが。
「作例集」を見て爆笑。

生徒全員の作品が「記憶スケッチ」になっていたんですよ。
長女と一番仲が良い友達の作品なんて、「私の事を軽べつの眼差しで睨む姉」ですもん(この三白眼の表情がリアル)
しかも妙に巧い絵なんですよ。
「なんだコレ!?こんなん答案用紙に描いていいわけー?」と爆笑していると、
「いや、他の作品はもっと凄い」と長女。

「うはははははは!!!」(涙を流して爆笑するワシ)
だって大方の作品がー。うひゃひゃひゃひゃ。
「真っ黒に塗りつぶされた背景」
「うずくまっている人物」
「目からは涙」
「頭を抱えている、もしくは、自分で自分を抱いているポーズ」なんだもん。

「おい、皆なんてワカリヤスイんだ!これぞ受験生の心象風景みたいな絵柄ばっかりじゃないか!!」と言うと、
「ホント、みんなありきたりっつーか、『こう描いておけば、受験生らしくて評価もアップできそう♪』とか物欲しげでミットモネエんだよ!」と長女。
「どーれどれ、キミの作品は?」と見せてもらって、更に爆笑。

実技コーナーには作者からのコメントを書き入れる欄があり、そこに曰く↓
「私は、憧れのギタリスト真鍋吉明さんを間近で観た時の印象が鮮烈でしたので、その時の印象を描きます」
「彼の生き生きとした様子を出す為に目に光を入れ、顔に当たっている逆光の光の加減に気をつけて描きました」
しかも、その作品、かなり巧い。ワシが中学生の時、ここまで描けたであろうか?
採点結果は「実技=満点」でありました。

「だってさー、皆がイカニモ受験生らしい暗い絵を描くって予想できるんだもん。そんなん描くのイヤじゃない?やっぱり描く事には喜びがナイとねー。俺(一人称が俺!)は俺の描きたいものを描くぜ!!ってカンジー?」

やっぱり君は面白いなあ。