山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「ペナルティーライフ」

という訳で、この一件でワシが得た教訓は、「ワシにベスト盤は向かない」という事でした。
多分ね、オリジナルアルバムの全編を貫く「文脈」のようなモノを読み解く行為が、ワシ、好きなんですよ。
作っている本人達が、自覚しているにせよ無意識にせよ、おそらくは「曲が出来た順番に録音していったのだ」としても、ソコにはその時代の空気とか、環境とか。
本人がおかれていた立場とか、周囲との関係とかが絶対、反映されている筈なんですよ。
だからおそらくオリジナルアルバムも、「単純に、聴いてて気持ちが良い順番に並べてみました♪」とかいう内容だったとしても、きっとその「気持ちの良さ」を感じるという部分にも理由がある筈なんですよ。

なんか、この日記、電波入ってきましたか?
ま、いいや。「基本、妄想」ですし。

つまり、ワシは「アルバム全編を聴いて初めて明確に判る一曲毎の意味」があるような気がするんですね。
だからこそ、「ベスト盤」を聴いて、曲そのものを単体毎に差し出されると困惑するというか。
「なんか、陰気な歌だなあ」という印象しか残らなくて、「なんかこの曲聴いていると、悲しい気分になるなあ」ぐらいの印象で、「なんで曲を聴いて、ワシがこんなにも悲しい寂しい気分にならなきゃイカンのよ!?」と妙に憤った気持ちにさせられるのが、むしろ「不愉快」で。

でもそこで、「いやいや、このバンドの魅力はココにあるんじゃない」と改めて思い直して(やはりベスト盤に収録されていた曲にも「単体で聴いても素晴らしい楽曲」がちゃんとあったので)、「オリジナル・アルバムをちゃんと買おう。時系列を遡って」と決心するに至った訳です。

そこで買ったのがコレ>「ペナルティーライフ」
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B0000CBC2B/ref=pd_sxp_f_i/250-4174947-8270608
このアルバム、世間的に評判が悪くて…
「どうしよう、この買い物が失敗だったら」<ケチ女特有の恐怖心
と思いつつ、購入したんですがね。
「こりゃあ、大当たり!!」でした>ワシ的に。

つまり、コレがまさに「ピロウズサウンドの出発点」だったからです。
「GOOD DREAMS」はまさにこのアルバムがあったからこそ生まれた名作だったんですよ。
しかもこの「ペナルティーライフ」も名作!!

「なんだ、世間の評価ってアテになんないなあ」
つまりコレはワシが世間の映画評に感じているのと全く同じ違和感であったのです。