山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「HAPPY BIVOAUC」(1999年)

いや、まあかように、色々と思う事はあるけれど、それでもやっぱりいざこんなにもライヴの日にちが迫ってくると、嬉しいものは嬉しいですねえ。
隠しようが無くて、ついつい仕事中もニヤニヤしてます>ワシ。
単純に怪しいオバサンです。

あ、そういえば、観ました?皆さん、「ミュートマライブ」
演奏したのは「ノンフィクション」と「Beautiful Morning with You」だったそうじゃないですか。

いいなーーー。

あ、いかん。つい本音が出ちゃった。
この「Beautiful?」という曲、アルバム「HAPPY BIVOAUC」(1999年)に入っているのだが、最近、このアルバムがメチャクチャマイブームでして>ワシ。
ヘヴィローテーションしてます(通勤途中)

購入当初は、「なんだか、各楽曲のイメージがバランバランで、本当に全然統一されてない好き勝手なアルバムだよなあ」と当惑したんですが、よく聴き込んでいくと、一曲一曲の出来が凄く良くて__ピロウズのアルバムには割りとどれに対しても言える事なんですが、「繰り返しリプレイに耐える」のね。
全然古びない。
全然飽きない。
ココが凄い。本当に凄い。1999年の作品なのに。

カラフルに、色とりどりに彩られた各楽曲のキャラクターそのそれぞれが、まるで取れたて新米を圧力釜で焚いたかのようなに「すっく」と全員キワ立ってて、個性を主張しながらしかもキャラ立ちしてて、「食べてー食べてー」と聞き手に強烈にアピールしてくる、この感じがね。
「おぉ、たまらんぜ!」と音楽好きならお箸を握りしめて、「ガッツリいただきまーす!!」と思わず拝んでから完食してしまうような、そんな感じがあるアルバムです。

まさに、色んな味と見た目が楽しめる豪華松花堂弁当というか、和洋中華デザート食べ放題状態というか、「世界の美女があなたを夢の世界へ!」と言うか。
最後のがちょっと違う気がするけど_それでいてしかも、このアルバムの全編を貫く素晴らしくポップなセンス。

「すごいなあピロウズ」<今更
しかも全体の流れから見渡して見てもこのアルバム、面白いんですよ。
第二期ピロウズが終わって、「Please,Mr.Lostman」にて新境地(おセンチロック)を開拓。
その路線を踏襲しつつ、「LITTLE BUSTERS」「Runners' High」にてもっとロック寄りにアプローチ。
そしてこの「HAPPY BIVOAUC」にてポップ路線が大開花。

アメリカの音楽好きに人気が高いアルバムというのも納得の一枚。