山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

長く面白く無い話しの決着編・クライマックス

で、無事タワーレコードに辿り着いたワシは、早速コーナーへ直行。
折しも丁度、アルバム「GOOD DREAMS」がリリースされた直後でしたので、
ええ、幸いな事に試聴盤がね、ドーンと出してありましたよ!
「おぉ、コレコレ」
早速試聴。

「うわー!即買い物件、久々に発見ー!!」(興奮)

慌てて買って帰ってCDの封を切り、中の歌詞カードを見てから気がついた。
「all songs Written by 山中さわお?」
記憶のヒダを掻き分けるこの名前。
明らかに見覚えがある、この印象的な名前。

ワシの友人二人が同じ年に子供を産んで、それが揃いも揃って、「さわ」と「さわこ」と
名付けた、そんな変な偶然があった年なので、雑誌でこの「山中さわお」という
インパクトのある名前を見た時に、「あれ?」と引っ掛かった覚えがあったのだ。

「あ、オリーヴ?」
今から10数年前にマガジンハウスから出てた「Olive」という少女向けファッション誌の
グラビアページで取り上げられてた人が確か、「山中さわお
当時は確か、「とってもお洒落な山中さわおクン♪」とか書かれていた記憶があるのだが。

「この人?」
どうもこの手もとにある歌詞カードに掲載されているアーティスト写真の人物(かなりオッサン)
とその昔、少女雑誌に掲載されていた「お洒落な山中さわおクン♪」なる人物には、
共通点がまるで無いように見えるのだが…気のせいか?
それともタダ単に、別人なのか?
こんなインパクトのある名前の人が日本に二人も居るのか?
っていうか、このオッサン達(ピロウズの三人)、見た目が怖くね?
あんまり「ジー」と直視しちゃイケナイもののような気がする。

とまあしかし、首を傾げながらとりあえず、CDを聴いてみる。
(そもそも購入前に試聴で全曲聴いてみたが、今度は腰を落ち着けてガッツリ聴いてみる)

「うわ、やっぱりカッコイイーわ!買ってヨカッタ。インテリジェンスは全然感じないけど。
うははは、痛快だわこれ!!楽しいーー♪」が正直な印象だった。
以来、愛聴盤となり、我が愛車(当時はプリウス)に搭載され、朝と無く昼と無く夜と無く
延々とリプレイされる事になった。

所がある日、夕暮れどきの渋滞に捕まって、海に落ちる夕陽を眺めながら、このアルバムの
タイトルチューン「GOOD DREAMS」を聴いていた時に信じられない事が起きた。

なんとワシ、この曲を聴きながら、ダラダラと涙を流していたのである。