山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

お誕生日にハレー彗星を

どうにもこうにも台風なんだが、「今日は絶対に出かけなきゃいけない用事」があるので、
のそのそと愛車フィフィに乗り込み出かける。
我が家は山の陰なので台風の影響はとんと無いのだが、やはり外の世界に出れば
強風は吹きつけているしそこそこ被害も出ていて、「やっぱり台風なんだ」と妙な感慨を
抱く。

するとなんとした事か、友人宅の家の前の道で数百メートルにわたって強風でガードレールが
なぎ倒されていた。
コレは今、道路工事中の道と現状の道を隔てるためにコンクリートのゲタ(?)を履かせた
簡易ガードレールで道路を仕切ってあったものなのだが、山に吹きつける強烈な台風の風の
吹き下ろしによって一気になぎ倒されたものであるらしい。
「こんなもんがいっぺんに倒れたんじゃ音もスゴカッタろうなあ」と思いつつ、
道路側に一斉に倒れているガードレールに気をつけながら通行。

目的地を目指す。
目的地では予約していたケーキを受け取り(ふふん、ワシデザインのケーキ、
相変わらず可愛いじゃないか<自慢)、本日のゴチソウの買い物を終えて荒れ狂う天気の中、
折れた街路樹を避けながら帰宅。

せっかく本日はお誕生日のプレゼントを、一緒に出かけて何か買ってあげようと休みを
貰っていたのに、これでは出かけられない。
幸い、ダンナが一品買っておいてくれていたので、コレを「宝探し」する事でお茶を濁す

長女が巧い事隠してくれて、次女に「冒険の書」を手渡して、「コレで自分で探しなさい」と
指令を出していた。
「コレも必要となるはず」とかなんとか言いながら、なんと「騎士セット」の剣まで手渡している。

一体、ドコに隠したんだ?ナンのために剣?
次女、大喜びでキャーキャー叫びながら家中走り回って、30分がかりで
ちゃんと既に中身がナニかを知っている(^^;プレゼントを捜索して回る。
しかる後、無事発見。
外は台風だが、なんという事は無い、いつもの我が家の誕生日風景。

唯一変だったのは、娘二人が妙に「僕らのハレー彗星」が「本日のツボ」だったらしく、
一日中歌っていた事。
子供が歌うのに相応しい歌だねえ。
ハレー彗星が、僕らの前にまたその姿を現す日まで、ずっとずっとずっと二人でいたいよ」
って中年じゃ、単純に「ムリ!」ですから。