山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

凹凹凹

結婚記念日だった。
けど、フツーの日。
粛々とパートに行って、行ったらまた休んでいるいつもの人が休んで居て、
「また人が足りん!」とちょっとムッとして(いつもの事だけど)粛々と仕事をこなす。

家に帰ったらボイスが郵便屋さんを噛んだとダンナから聞かされて、
「なんで噛んだのよ?」と理由が判らず困惑&凹。
思わずボイスをにらみつける。

ダンナが昼食を作ってくれるがどうにもこうにもダウナーな気分が治らなくて、ウツウツと落ち込む。

すると、噛まれた郵便屋さんから電話。
噛まれた時の状況を詳しく聞く。
それで納得>ボイスが噛んだ理由。

ボイスは自分と目を合わせながら近寄ってくる人や、声を掛けてくる人には歓迎の態度を示す。
しかし、目を合わせずに無言で、いきなり玄関に近寄ってきて、ドアを開けようとする人は噛む。のよ。

郵便屋さんはボイスが郵便屋さんをいつも玄関の中まで入れてくるので、大して気にも留めずに、
いつものように(でも彼は、「ボイスと目を合わせる」という大事な儀式を忘れていた!)
玄関を開けようとして「ガブリ」とやられたらしい。

以前、夜中にヨッパライ(全然知らない人)がやって来て、ウチの玄関を
無言でいきなり開けるという事件(多分変態)があって、それ以来、ボイスは、
「自分に声も掛けず、目線も合わせないで黙って玄関を開けようとする人」は「噛む」んですよ。
多分、ボイスは「黙って目も合わさないで玄関に近づく人」=「怪しい人」と認識しているんだろう。

「あ、ボイスは自分の仕事をやっただけか。さっきは睨んで悪かった。でも郵便屋さんにも
悪い事をしたなあ」といささか気分を取り戻しながらもまた凹む。

ダンナにしてみれば、
「俺が結婚記念日でせっかく一生懸命作ってやった昼ご飯に大して感謝もしないで、
なんだか機嫌が悪い妻」というのは気分悪かったろうな。スマンスマン。
ワシにしてみれば、
「せっかくの結婚記念日なんだから、バラの花一輪でもプレゼントしてくれたら嬉しいかも」
とかムシの良い事を考えていたので、ソレが無かったのが悔しかったのよ<ワガママ

でも、ワシだってちょっとは夫から愛されたかったんだよ。
いや、正直な話、愛されているんだろうけど。
愛されているって実感が欲しかっただけなんだよ。