山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「嫌われ松子の一生」

ま??げて??、のばしてぇ??、今日もスクワットを続けよぉ???♪(シュバッシュバッ!!)<スクワット中の音。
という訳で、「嫌われ松子の一生
http://cinema.intercritique.com/movie.cgi?mid=17546
を観てきました。

あー、面白かった。
伊勢谷友介の正しい使い方を中島監督に教えられちゃったよー、ニヤニヤ(笑)

ホント、この監督は人を見る目がある。
キャスティングが絶妙であった。
スカパラバリトンサックスの人がトルコ風呂(ソープになる前の時代のお話だから、この呼称)のマネージャー役で出ているんだけど、似合う似合う。
昭和の二枚目風なルックスにヒカリモノのスーツがあんなに似合うなんて。
世界中にニコラス・ケージかこの人しか居ないわよ!

このマネージャーが松子をオーディションする場面では、嬉しさ&可笑しさのあまり思わず大笑いしてしまった。
(ワシは実はスカパラのデビュー前からのファンである。デビュー前のライブにも行ったし。えへへ)
「ソープって行った事無いけど(アタリマエ)絶対、こーいう人に居て欲しいよね!」とか思っちゃった。
(でも現実のソープには多分、絶対居ない訳で>このタイプのマネージャーさん。仕事に律義で人を見る目があって、鬼畜ではない人なんだもん)

あとクドカン宮藤官九郎)の使い方も正しい。
シマキュー(嶋田久作)の使い方も正しい。
タニショー(谷原章介)の使い方も正しい。
なんかもう、あまりにも良くできててあんぐりと口を開けたまま、笑って泣いて二時間チョットがあっという間に通り過ぎて行っちゃった。

全然泣くつもりも無かったのに、感動のあまり数ヶ所、思わず涙が止まらず困ったし。
なんと言うか、「贅沢な映画だなあ」という感想を持った。
「ダンサー・インザ・ダーク」に宗教の匂いを感じ、ラスト、救いすら感じた人ならば、多分、この映画にも、崇高な女性賛美を感じる事が出来るでしょう。
(とか言うと、怒られそうだが)

ま、この映画を「不幸のズンドコ映画」と観るか、「可哀想な女の悲惨な一生」と観るか、「アタマがオカシイちょっとアレな映画」と観るか、「いじゃんか、アッパレだ。拍手してやっても良いぞ!!」と思えるか。
さあ、アナタはドッチ!?