山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

ル??ル??ルルルル??♪

NHK-BSで吉井和哉http://www.yoshiikazuya.com/のライブが放映されたので、それを録画しておいて、パートから帰宅後に鑑賞。
「うーむ、コレは…?」
実はワシ、そんなに特別にファンでも無い(「sicks」だけは買ったが)のでアレなんだが、「イエモンからの吉井和哉好きにはがっかりなライブだろうなあ」が正直な感想だった。

イエモン(イエロー・モンキー)時代には彼が持っていた筈のあの、爆発的なロックのマジックが今やすっかり消えうせてしまい、「ただの中年オッサン(それも結構気味が悪い系)のライブ」になっていたのが、この「大してファンでも無かったワシ」にですら衝撃だったなあ。
吉井和哉自身は「ボーカリストとしてコンポーザーとしてもっと伸び幅がある筈」みたいな発言を番組中でしていたが…
「いや、もう。今、キャリアの最底辺だし」とか不謹慎にも思ってしまうワシ…

まあ、結婚もして子供もいて、それでもロックという初期衝動を持続し続けるのってやっぱり難しいよなあ。
しかも一度、あの爆発的に売れたイエモンというキャリアも今となっては悩ましい。
「あの瞬間よもう一度」とソロで頑張っているんだろうが…ねえ?

やっぱりどうひいき目に見ても魅力がないんだよねえ。
昔はイエモン林家ペーさんが居る事について、かなり疑問に思ってて(スミマセン、ファンの皆さん)
「なんで、ペーが居るの?」とかミュージック・ステーションを見ながら指さしていたものだったが、
「ペーは必要だったんだよ!!」(力説)

勿論、今の吉井和哉のバックバンドは素晴らしくて、テクニックもある。
ものすごく、それこそ「こんなにはテクは必要じゃないよ」と思わず言いそうになるくらいテクはあるし。
でもね、「マジック」が無いのよ。
ソコが寂しい。
全ては吉井和哉のコントロール下にちゃんとあるって事なんだろうけど。
ハッキリ言って、面白くない。魅力がない(イエモン当時に比べてね)
はみ出して滲み出して流れ出して、収拾がつかなくなるような「人と人とのぶつかり合い」が全く無いのよ。
そこにロックのマジックがあるというのに。
ロックがモンスターに変身する素晴らしい瞬間があるというのに。

それが吉井和哉から感じられないのが、「年齢から来るもの」だとしたら寂しいなあと思う訳で。