山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「ジギー・スターダスト」

最近、夜のBS映画で「ロック映画特集」をやってて、見た事のない映画があるので、結構見てます。
まあ、ロックと映画の食い合わせってすごーく相性が悪くってね、なかなか「こりゃ大した映画だぜ!」ってのは実は殆ど出会えない。
だいたい、映画の作り手が「ロックからはほど遠い位置に居る人」(つまり、現役での聞き手ではないという致命的欠陥を持つ人)である事が多いので、「ロック映画だぜ」みたいな立ち位置なのに、実際出来上がったものは「なんだそりゃあ?」みたいなモノである事が多い。

時たま、奇跡的にオモシロイ作品もあるが、その場合は「作り手が現役のリスナー」とか「立ち位置がロック寄りな人」とかに限られちゃう。
大体において、「作品として優れている」のは「アーティスト本人の記録映画」なんだが(ピストルズしかり、ルー・リードしかり)コンサート実録物は大概が「退屈」である。
結構、ファンな筈のワシに於いてすら、「途中で退屈になって眠くなる事が多々ある」し。
ジョナサン・デミの「ストップ・メイキング・センス」とか)

で、この流れ(?)なのが、BSで放映された「ジギー・スターダスト」
デビッド・ボウイ往年のライブステージの記録映画である。

シベリア鉄道に乗って日本ツアーに出かけた直後の貴重な(一番綺麗な頃の)ボウイの姿が拝める。
ま、これだけでも有り難いやね。

今となっては30年以上前の話しで、もはや歴史上の出来事なんで知らない人も居ると思うが、当時、デビッド・ボウイグラムロックの先駆者としてその名を轟かせていた。
中性的な美貌。演劇的なステージアクト。
早変わりやパントマイムを取り入れたそのショーで、ボウイは「ジギー・スターダスト」という架空のキャラクターを演じていたのだ。
世界中の十代の少年少女に熱狂的に指示され、今になって見て見ると、「なんとまあ不謹慎なモノが世界中を席巻していた事か」と呆れるが、まあ、そこんところはフリー&ラブ&ピースな愛のヴァイブのジェネレーションって事で一つ。

グラマラスに着飾って、化粧して男女問わず誘惑するような歌を歌う美貌の宇宙人。
それが当時のデビッド・ボウイのキャラクターだった。
あ、字数が尽きた。
続きはまた明日!