山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

ネタバレ注意

最近、格安ビデオレンタル店の経営が変わってしまい、すっかり「100円レンタルの日」が
減ったので、とんと映画を見なくなった。
すると昔通っていた店が急遽「90円レンタルの日」を設定。
慌ててまた会員になっちゃう。

そしてレンタルして来たお題はコレだー。パラララッタラ?♪
チーム★アメリカ ワールドポリス」 (2004/米)
http://cinema.intercritique.com/movie.cgi?mid=16358

なんかもう、また脱力する映画を借りてしまった。いくら90円だからって。
ま、いわゆる「世界警察としてのアメリカをおちょくったんだか、本気で賛美しているんだか
なんだかよくワカラナイ映画」ですよ。
(多分、おちょくっているんだろうけど、最後までオチないので、「本気?」という疑いを
持たざるを得ない)
全編手作りのパペット(操り人形)に演じさせてて、そのパペットが物凄く作り込まれた
超豪華セットの中で演技するのね…。

しかもミュージカルだし。
この映画での最大の悪役=金正日(世界中のテロ組織と手を組んで、世界中に同時テロを行い
大量破壊兵器で一斉に地球を征服するつもり)が歌う「ボクは孤独」とか。
笑っていいんだかなんなんだか。

しかもその金正日を支えて支援するのが共和党支持のハリウッドの政治カブれな俳優達。
ワシが嫌いなスーザン・サランドンとかティム・ロスとか。
「俳優の分際でなに抜かしとんねん!!」て考えを、この監督のトレイ・パーカーが
持っているって事はよーく判った。
勿論、ワシだって「こいつらウゼエ」とか常日頃思っている訳だが。
実際に目の前でいくら人形とは言え、血反吐吐きながら脳みそぶちまけている姿には思わず
苦笑ですな。

いや、勿論。コレが爆笑問題の太田だったら、ワシも手をたたいて大喜びで拍手喝采なんだ
けどなあ。
やはり、「アメリカ日本の距離感」の問題かしら?
まあ、本人至って悪気も無くて、「私は地球市民よ!」とか言っている人が一番胡散臭いって
話しで済むんですがね。
ソレを二時間掛けて歌って踊って声優はほとんど監督自身が一人で当てて。

「ものすごーく豪華でお金がかかった監督の一人遊び映画」って感じがまたチョット痛い…
いや、「面白くないのか?」って言われたら、オモシロイんだけど。
爆笑するほどではない。
「苦笑混じり、時々飽きてうたた寝」みたいな映画。
この映画のゲロシーンは「猟奇的な彼女」にインスパイアされたと信じている。