山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

借金バカ一代(実は二代目なのだが)

すっかりソレで全部が終わった気になってて、「いやあ、義弟もそんなに被害を被らなくてヨカッタなあ。ワシ、気がついてヨカッタ」とかなんとか思いながら。
当時生きていた義母も、「最初に払った10万チョットはもう帰ってこないみたいだけど、でもこれも社会勉強だと思って、これだけの被害で済んだのなら、むしろありがたいと思わなくちゃね」とか言ってて…
で今回、自殺した義弟の家を片づけに入った時、物凄い物を発見して大ショックを受けてしまった>ワシ

義弟が、自分が病院から出された処方せんを20数年分全部保存していた事はこの日記にも書いていたが、「とにかくモノを捨てない男」だったので、出てきたよ、義弟がこのマルチ会社相手に起こした損害賠償裁判の「裁判記録」が…_| ̄|○
しかも日付を見たら、裁判が結審したのって、つい数年前なのよね(泣笑)
結局、義弟はそのマルチの会社とのつきあいを全然辞めてなかったのだ。

21年前、ワシが騒いで義弟とその会社の関係を断ち切った時も、「もういいよ、関係ないよ」とふてくされた顔してた義弟だったが、いやあ、ワシが騒いだのって、単に迷惑だったらしいや…

そして忘れもしない、明けて20年前の正月。
新聞の三面記事にそのマルチ商法の会社が載っていたのだった。
「ニセの健康器具で大規模にマルチ商法を展開!」医薬法までどうとかこうとか。
義弟が住んでいた地域で、若い人を中心に詐欺商法とも言うべき悪質なやり口でやっていた会社らしく、「被害者の会」までが結成されたらしく…あぁ、書いてて鬱になるわ。

で、その新聞読んで当時は「いやあ、早く気がついてヨカッター。詐欺の片棒担がなくて、ヒトサマの恨みを買わなくて済んでヨカッター」とか言ってたのに。
実は義弟はその後もコッソリこの会社と関わってて、義母がガンで亡くなった後も延々と続けていたらしいのだ(裁判の記録で知った)

それと今回、遺品を整理してて判って、もう一つショックだった事は、「義弟には借金癖があった」という事。
普段、ものすごーく質素に暮らしてて、お酒も飲めない、友達もいない、一応、ちゃんと働いていた筈なのに、19歳の頃から借金があったのだ。
コレに関しても、またしても、「死んだ義母に知られる事が無くてヨカッタ…」と思った事だった(あんたの息子真剣にアホやで)