山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

子供の自立

夕方、ボイスが「キュッキュキュッキュキュ??ン」と甘えた声で鼻を鳴らしているので、「なんだ?」と外を見たら近所のMさんが野菜と果物を持ってきてくださっていた。
「足の具合はいいんですか?」と聞くと、
「うーん、一進一退」との事。
最近ヒザが悪くてあまり歩けないと言われてたのに、山道を登って来てくださった。すまんすまん。

先日Mさんの飼い犬のグーちゃんが熱が出たとかで獣医に行っていたので、
「グーちゃんはもう良いんですか?」と聞くと、
「やっと食欲も戻ってきたよ」との事。ヨカッタ。
お父さん(Mさんの夫)が「肉も食べない」と心配なさっていたので、余程具合が悪いのかも?と思っていたので。
「注射一本で治ったよ」との事。

ブーちゃんもボイスと誕生日が半年違いくらいなので、そろそろ老犬にさしかかっている。
暴力事件があったり(Mさんの家のアプローチには「犬にイタズラするな!」の看板が掲げられている)、地震でショックを受けたり。
本当に今年はグーちゃんの厄年であるなあ。

今度、ウチの長女が中学校の職場実習で獣医さんに行く事を伝えると、
「今の中学校はいいよ。そんな訓練までしてくれるもん」とMさん。
最近、Mさんちの長女と次女を見かけないので「どうしました?」と聞いたら、
「最近自立して家を出ていったのよ」と言われた。

「寂しいですねえ」と言うと、
「いやー、自立してくれてほっとした!」との事。
Mさんが自分の娘達に出した自立の条件が素晴らしかった。

・学校をちゃんと卒業する事(お姉ちゃんは4年制の女子大、妹は専門学校に通っていた)
・アルバイトで100万円溜める事(自立の為のアパートの敷き金用&お金を貯めるという習慣を付ける為)
・ちゃんと就職する事。

「おぉ、素晴らしい!ウチも見習おう!!」と思わず言うワシ。
子供に対する親の願いって色々あるケド、最終的には「自立してちゃんとした大人になってくれる事」だもんなあ。

で、結局、今、Mさんちには長男のお兄ちゃんだけが残ってて(一人暮らしさせると仕事が多忙なので自炊しないので、健康面が不安らしい)、
「黙っているとお父さん向けの食事しか出てこないからそれが不満らしくて日曜日は自分で買い物に行ってくれるのよ、わははは」とMさん笑う。