山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

石井隆監督作品を3つ観ただけで語る女

と言う訳で「普通の専業主婦の一日」を過ごしてみた訳だが、「ツマンネ」<帳簿づけしてたし。しかも、その後に見た「100円レンタルビデオ祭り」が案外「ちぇー」な映画だった<「ヌードの夜」(1993年/石井隆監督 竹中直人主演)

全くの偶然で最近石井隆作品に出会い、結構面白かったのではまっちゃっているのだが、今まで見た中でこの「ヌードの夜」は平均点て感じの作品だった(結構ツッコミドコロが多い)
石井隆はそれこそ1970年代の漫画家であった時代からずーっと作品は知っているワケだが、「映画の方が漫画より面白いね」である<実は漫画家としての石井隆は特別ファンではない。

最初に見たのが民放の深夜映画劇場での「夜がまた来る」(1994年/夏川結衣主演)だったのだが、コレが結構面白くて、「主演女優の演技の拙さを補って余りある内容」だったので、すっかり夢中になっちゃった。
たまたま夜中に目が覚めて、たまたま偶然ベッドサイドのテレビをつけたらやってた深夜映画って結構アタリが多い。
(以前、タマタマ偶然見た、リブ・タイラーの「君に逢いたくて」も、そのロマンチックなタイトルとは裏腹な、引きこもり男の熱烈な純情片恋物語だった。一歩間違えたら、サイコ系犯罪映画になりそうな内容だったけど)

ま。「夜がまた来る」もなかなかそのロマンチックなタイトルとは裏腹な「刑事の未亡人 明けない夜の地獄巡り」な話しなんですが。
なんとも(暴力)表現の瑞々しさに目を奪われて、「石井作品!チェケラ☆」と(勝手に)心に決めた訳だ。

うむ確かに、その後に(図書館で)借りた(タダだし!)「GONIN」(1995年/佐藤浩市主演)も素晴らしかった。
「今まで、こんな素敵な邦画があるんだって、知らなくてゴメン!」と倒れ伏すような映画だった。
多分、この辺りが石井監督の絶頂期だったのだろう<コラ。石井監督はまだ現役ですよ(--;

バブル崩壊後のやるせないような空気感と、石井監督の作風が見事にマッチしている。
多分、「時代と寝た監督」ってことなんだろう。

それにしても石井監督は男性を色っぽく撮るのがウマイ。
もー、佐藤浩市なんてアータ(誰?)、チョウ・ユンファさまかと思っちゃうぐらいよ。
飢餓海峡」(1965年/内田吐夢監督 三国連太郎主演)を見た時に、「佐藤浩市にこの色気はナイなあ」とか思って、正直スマンカッタ。
両手をついて浩市さまに謝るわん♪