山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

地震にビックリ 2

「よかった!無事なのね?」と聞いていたら揺れが収まった。
慌ててリビングの南の窓を見ると、カギが開いていたので地震の揺れであの重い大きな窓が20センチほど開いていた。

「外の様子は?」と窓の外を見ると、山道の下の家の屋根が一部崩れて瓦が落ちている。
「何よ、これー!?」と叫びながらテレビを見ると、子供たちが見ていた「笑っていいとも!総集編」は放映されている。
「やった、電気は生きている!」と思って、NHKに切り替えるとすぐに地震速報が始まった。
アナウンサーが速報を伝える。
「震度6」!!ギャー(叫)

何度か大きな余震が来て、やっと我に返って恐ろしくなり、手がガクガクと震える。
ダンナが二階に上がってきて、「無事か?」と言う。
「オネエチャンがコオニタンを守って居てくれたよ!」と思わず自慢するワシ。
取り合えず電気は来ているが、どうやらガスのセンサーが地震の揺れを感知して自動音声がなんか喋っている。
「ガスを停止します」とかなんとか。
「ガスが止まっちゃかなわん!」と外に出て、自動閉鎖の解除作業をする。
どこかでサイレンの音がする。
一応、家の中も外も異常はナシ。

「よくもまあこんなアクロバチックな構造の家なのに潰れなかったわね」と感心する(一階の面積より二階部分の床面積が広い)

ダンナと話し合って、「とりあえず水を確保しておこうか」と風呂場に水を溜める。
すると地下水も激しくシェイクされたらしく(--;出てきた水は「ミドリ色」
「なんじゃー、この色はー!?」と言いながら、水を抜いてまた溜め直す。

ダンナ、「こりゃあ地下水は飲まないほうが良いかも。ちょっと浄水器買ってくる」と家を出て行った。
「気をつけてねー」と子供たちと送り出し、とりあえずワシら親子は「裏山のチェック」に出かける。
地割れや土砂崩れの兆候はナイか?と裏山を一周。
何処にも異常はナカッタ。

ウチの裏山は稜線の頂上まで我が家が買った土地なのだが、一部分飛び地があって、古いお墓が立ってる。
山の手入れをした時に裏書きを見たが、「天文元年」(1532年)と書かれていた。
地元の古老に聞くと「戦国時代の若武者の墓」との事だが、中途半端な山の斜面に立っているのに、500年近く経った今でもちゃんと残っているんだから、多分、この裏山って結構丈夫なのかも?と思ってこの土地を買った次第である。