山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

大雪のち晴天、時々大雨

朝起きて、外を見てビックリ。
「おー雪!」
一面の銀世界。道路もキンキンに凍っていてツルツル。
風景の全てが白い雪に覆われてなんとも「見慣れない世界」になっていた。

ボイスは?と見ると、元気に小屋の外に出てきて、「散歩行く?」と笑顔で聞いてくる。
うーむ、コイツを引いてツルツル山道を滑りながら下りて行くのは命がけのような気がする(--;
「もうちょと日が上がってからね」と返事して家の中に戻る。

暖炉をつけて朝ご飯を作っていたら、コオニタンが起きてきた。
「窓の外を見てごらん」と言うと、つま先立ってリビングの窓の外を覗き込み、「きゃー!」と喜びの悲鳴を上げている。

「嬉しーい!願いがかなったよ!雪だ雪だ。雪が積もった!雪だるまが作れるよー」とリビングでグルグル喜びの舞いを踊っている。
「やっぱり喜んでいるな。雪が降って喜ぶのは小さい子と犬だけだな」と思いつつ料理を作っていたが、いつの間にかコオニタンが居なくなっていた。
「あれ?」とコオニタンが消えた後を見ると、パジャマが脱ぎ捨てられていた。
「もう着替えたの?」と思っていたら、コオニタン二階に駆け上がってきて、「お母さん、見て見てー!」と言う。
「何を見ろって?」と聞くと、「外、外!」と言う。
「な?に?」とリビングの窓から外を見ると、もう雪だるまが作ってあった(^^;
直径20センチほどの雪玉を重ねた形の雪だるま。
帽子代わりにコカコーラの紅い空き缶を被っている。
「わ、コオニタン、仕事が速いな!」と思わずビックリ。
「あのねえ、雪玉を大きく作りすぎちゃって、乗せるのが大変だったけど上手に出来たよー」と自慢するコオニタン。

うーむ、普段はあれほど言っても着替えも洗面も自主的にはしない娘が、雪が降れば自主的にさっさと着替えてちゃんと手袋もして雪だるまを早々にこさえちゃったりするんだなあと感心した。

家族を起こしてご飯を食べ始めたら、お日さまがガンガンに照ってきて、みるみる一面の雪が解け始めた。
まるで大降りの雨のように、解けた雪が裏山から屋根の上から音を立てて流れてゆく。
凍った路面もあっと言う間に溶けたので、ボイスと散歩に出た。
すると何故か一転にわかにかき曇って大雨が降り始め、ボイスもろともぐっしょり濡れる(でも身体は大丈夫)