山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

花粉症の季節到来

夜、一晩中強烈な西風が吹きつけていた(らしい)我が家。
ベッドに入って目をつぶったら、庭に置かれている象さんのジョウロが風で飛ばされて、ガンガラガラと転がって行く音が聞こえた気がした。
「コレって季節柄、春一番って事かしら?」と思いながら、いつものように「♪メリーさんのひつじ、ひつじ、ひつ…」くらいのスピードで(エーベルバッハ少佐のように)眠ってしまった。

で、朝になり、新聞を取りに玄関を出たら、隣の夏みかん畑の石垣の下まで象さんジョウロが転がって行っているのを見つけた。
見上げるとなんとも日差しが暖かで、美しいお天気。
「やっぱり春一番?」と思いながら家に入る。

午後の情報番組をテレビで見ていると、やはり春一番だったようで、スギ花粉が一斉に飛び始めたと伝えていた。
私の場合、昔、会社員時代とか、会社を辞めて妊娠出産をしてからも、「都会に住んでいる頃」は花粉症がスゴカッタ。
季節になるとたとえどんなに肌寒くても、理由もなくただ下を向いただけでポタポタ垂れる水っぱなの出具合で、「あぁ、花粉が飛んでいるんだな。春だな」と感じたものだった(汚)

ところが不思議なもので、田舎に引っ越してみたらとんと花粉症とは無縁な体質に変わってしまったのだ。
目の前にゆっさゆっさとその重さで垂れている杉の花房がたわわに風で揺れていても、全然平気。
空が黄色く見えるくらい黄砂やら花粉が飛んでいても平気。鼻水一つ、目のかゆみすら出てこない。

「ナンデ??」と考えてみたら、唯一思いつくのは、今住んでいる場所と以前の住環境の一番の違いが「自動車の交通量が全然違う」って事。

多分、花粉というものは単体では人にアレルギーを起こすようなものではないのかもしれない(専門家じゃないので、自分の「身体に聞いてみた実感」でしかない意見ですよ念のため)
花粉が排気ガスとか化学物質と結びついて、人体にアレルギー反応を起こさせるのでは??と考えるようになった。

私が生まれて初めて「花粉症」と言うのを知ったのは1973年の3月だった。
当時毎月購読していた「科学と学習」(学研)の最終号、科学3月号の付録の小冊子に「アメリカにはこんな新しい病気がある」と紹介されていた記事によってだった。
「まさか日本でもこんなメジャーな病気になるとはねえ」と感慨を持つ。