山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

ボイスのワクチン日

ボイスの年に一回ワクチンの日。
朝から、コオニタンと一緒に車に乗り込み、超ご機嫌なボイチャン♪
「キミは本当に学ばないなあ」と言いつつ、先ずはコオニタンを幼稚園に送る。
その足で獣医に出かけるが、ボイスは「ドコ?ドコに行くの??楽しいところ?公園??どこの公園??」とニコニコしながら座っている(^^;

獣医の駐車場に停めてサイドブレーキを引くと、ボイスの顔色が変わる。
「コ、ココは!?」と目を見開いて耳を後ろに伏せている。
余程、コワイらしい。

「さ、行くよ」とリードを引いて、待合室に入る。
待合室に入るのにはなんの抵抗も無く、粛々と入るのだが、入った次の瞬間からボイスは、入り口の自動ドアを物凄く力の入った目で見つめ、「スキさえあれば、ダッシュしてココから逃げ出し、家まで速攻全速力で逃げ帰ろう」と構えている。

先に年をとったヨークシャーテリアの飼い主さんが来ていて、自分の犬の診察が終わるのを待つ間、ボイスの相手をしてくださった。
「んまー!なんて男前なキレイな顔したワンちゃんなのー!?」と言いながら撫でてくださる。
いままでソワソワと「いつ逃げ出そうか」と構えていたボイスの表情がみるみる和らいでゆく。
ニコニコと愛嬌を振りまいて、撫でてくださるヨークシャーテリアの飼い主さん(30代女性)に甘える(^^;

「なんて大きいのー。でも大人しくてイイコねー」と褒めちぎってくださる。
ワシもお返しにヨークシャーテリアを褒めて差し上げたいが、診察台の上に乗っていて見る事さえ出来ない(スイマセン)

奥からドクター夫人が出てきて、
「その犬、大きくて見た目は怖いけど、すごーく心が優しいのよ。イイコでしょう?」と言ってくださる。エヘンエヘン(*^^*)

ヨークシャーテリアの診察が終わって、奥からドクター注射器片手に登場。
ボイス、ドクターの顔を見るなり半パニックになる。
「どおどお、落ち着いて!」と言い聞かせて、ワシはそのまま待合室のソファに座ってボイスの頭を両ひざで挟み、「さあ先生、今のウチに!」と注射してもらう(^^;
勿論、注射に驚いて「ギャン☆」と悲鳴を上げる事も無く、ボイスはワシの両ひざに頭を挟まれたままで「どうかもうタマを抜かれませんように」と念じているらしく、微動だにしないまま注射を受けていた。

ボイスにとってコワイのは、注射じゃなくて、かつて自分のタマを抜いたこのドクターとこの場所である。