山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

結局、一冊読んでしまった

昨日、本屋で新しい版の「二つの塔」三冊セットを買ってきた。
旧版なら今から20数年前に購入した「指輪物語」が我が家の書庫に全巻揃っているのだが、「せちたろーも読めるかな?」と、映画「ロードオブザリング」のクライマックスシーンから始まっているこの原作本を買ってきたのだ。

映画でソレまでのあらすじは(何度も繰り返し見て十分に)分かっているワケだし、文字も旧版に比べて大きい、改行もなされていて、読みやすい。
文末も完結にされて、あまりにも古い言い回しは書き直されている新版なら多分、彼女は夢中になるだろうという母の読みの元である。

せちたろーは冬休み中に「ホビットの冒険」(「指輪物語」の前の時代のお話し=ホビット族のビルボがドワーフ族と一緒に、龍に盗まれた宝物を取り戻しに行くという冒険話)を夢中になるあまり、三日間で読んでしまったので、「読書力」はあるはずだ。
「よかったら読んでみなさい」と三冊いっぺんにドサリと渡してオイタ。

で、今朝。

なかなか起きてこないので起こしに行くと、「『二つの塔』が面白すぎて、読むのが止められなくて11時半まで読んでた」と言う。
アレマ、やっぱり!
「学校の朝の読書時間にも読みたいから持っていってイイ?」と聞くので、「カバーが外れないようにテープで留めて、無くさないように本に名前を書いて行くのならイイよ」と言う。

せちたろー、せっせと学校に持っていく準備をする。

今日は陶芸に頑張る予定なので、子鬼は幼稚園の延長保育。
備前の土を買って、一気に練り上げ、登り窯用の作品を作る。
「砧型花びん」(長い首が丸い胴体に着いた形の花びん・「砧(きぬた)」=洗濯物を叩く木の槌の形をしたモノ)

幼稚園のお迎えを気にしなくて陶器を作れるのはヤハリ楽しい。
ほんの一時間程度の事だが、気持ちの余裕が全然違うし、作業が中断しなくてイイのが助かる(実際問題として)

出来るところまで作業を進めて続きは来週。
子鬼を迎えに行くと、先生に遊んで貰っているトコロだった。
「延長は楽しかったかい?」と聞くと、「イッパイ遊べて楽しかった!」と言う。
「また延長にしてね」だって。はいはい。

夕方、せちたろーが学校から帰ってきても珍しく外に遊びに出かけない。
見ると「二つの塔」をガシガシ音が出るような勢いで読んでいる。