山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

春の獲物

風邪で籠もりきりな生活にもソロソロ飽きてきたな。
しかし、天気は雨。
ダンナはまだ具合が悪く、家中どんよりムードが続く。

昨日作ったベーグルが評判が良かった。
「お母さん、今日も焼いてね♪」と子供にせがまれる。
最近、毎日ケーキやらクッキーやらパンやら焼いて居るなあ。
ま、ビンボーも結構楽しいもんである(ヒマさえあれば)

本日の「棚から一掴み劇場」は『ふたりのロッテ』(1992年ドイツ)
少し前に、レンタルで、同じケストナー原作の『点子ちゃんとアントン』を借りたら面白かったので、BSで放映されていたモノを録画してオイタ。
まー、有名な原作モノだし、この翻案モノは世界中に数多あり、いい加減手垢も付きまくったお話しであるのに、思わず感動して泣いちゃうワシ(o_ _)o
突っ伏してヒンヒン泣いてしまう。

午後からは晴れてきたのでダンナがボイスの散歩に行く。
が、しかし。
ダンナ、ここ何日かの病魔との戦い(オオゲサ)ですっかりやつれていて、顎が復活しているし(今まで喉の肉に埋もれて顎の所在はハッキリしていなかった)、腹周りもスッキリしている。
そのタメか?ダンナ、家に帰ってくるナリ、「ひ?疲れた?」とグタグタ。
風呂をたてて入浴させる。
入浴後、グーグー本気で寝ているし。よほど疲れたらしい。

ダンナが入浴した後、夕方早い時間だったが子鬼と風呂に入る。
そう言えば何日か前、クルが「うにゅー」と妙にくぐもった声を上げて風呂場の窓から家に帰ってきたなと思ったら、口にネズミをくわえていた事があった(o_ _)o
口の右端からネズミの尻尾がタリラリランと垂れ下がり、クルの前歯の隙間から小さな手足が四本、覗いていたのだった。
慌ててクルを押さえて、風呂場の窓から外に押し戻すワシ。

「春先になると、いろんな動物がウロウロするから猫もイロイロ捕まえたくなるのよねえ」とそんな事を思い出しながら考えていたら、外から甚五郎が帰ってきた。
「あ、甚五郎、おかえりー」と風呂場の窓を開けようとして凍り付く。
甚五郎、口にメジロくわえているし。

「開けないからねっ!」と外の甚五郎に宣言するワシ。
すると甚五郎、「フン」と大して傷ついた様子もなく、とっととメジロを口にくわえたままで裏山に登って行ってしまった。
裏山でユックリ食べるつもりらしい。