山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

甚五郎ワクチン

甚五郎のワクチン日。
朝から甚五郎を捕獲してケージに押し込める。
出かける前に洗濯物を干しておこうと思っていたら、ケージの扉の留め金が完全ではなかったらしく、甚五郎「牢(ケージ)破り」を決行。玄関からケージの扉下半分を数センチこじ開けて、脱出する。
甚五郎を一階のウッドデッキに追いつめて再度捕獲。
こんな事ヤルから甚五郎との信頼関係にヒビが入るのだ。

なんせ甚五郎、もともとは野良猫なので、人間に対して絶対的に「信用がない」し。
それが、ワクチンのためとは言え、無理矢理に捕まえて、嫌がるのをケージに押し込めるワケで。
いくら甚五郎の健康のためとは言え、甚五郎にとっては「嫌なことをムリヤリされる」のだから、ワシに対して不信感が湧くのもむべなるかな・・・

獣医さんに電話して、子鬼を連れてGO!
獣医さんは結構繁盛中。
隣のソファにいる、ゴールデンが元気が無くてグッタリしている。
飼い主さんに話しかけてみると、この犬はリンパ腫で全身をガンに侵されているらしい。
「まだ4歳なんです」と飼い主さん。
ボイスが5歳なのに比べると格段に老け込んでいる。
病魔との戦いに疲れ切っているという様子。
「お宅は?」と聞かれたが、「いえ、タダの年に一回のワクチンでして・・・」と応えるのが申し訳ない。
いくら運命とは言え、4歳でガンは・・・。飼い主さんもさぞツライだろうと思う。

医院の張り紙を見たら、「ペットの便利屋です」というモノがあった。
住所を見ると、ウチのスグ近所。
ドクター夫人に尋ねると、「最近警察を退職したヒトが始めた商売で、何十年と警察犬の訓練や捜査に関わってきたヒトだから犬の扱いはとても上手よ」と言われる。
なんでもメインは「飼い犬を病院に連れて行くことが出来ない、老人世帯のペットの世話」らしいが、
ペットシッターもヤッテ貰えるかしら?」と聞くと、
「多分、大丈夫よ。大人しい犬だったら散歩もさせて貰えるわよ」と言われる。
おぉ、コレで「万が一の時」のボイスの預け先候補が見つかった!
すかさず、ケータイに連絡先をメモする。

甚五郎のワクチンは一瞬でオワリ、甚五郎はドクターから
「お前は拾って貰って置いて、病院に連れてこられたくらいで不信感を抱くモンじゃない!」と説教される。
「いや、甚五郎を拾ったのはボイスなんですけどね」とイイワケするワシ。

夜にせちたろー、また発熱。
この風邪はシツコイ!