山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

ボイスとクルと甚五郎の関係

ダンナがついに風邪をひいたらしい。
「目の奥が痛い?」と言う。
今回の風邪のワシの最初の症状もコレであった。

「この風邪は熱も出ないし寒気もないけど、咳と痰が猛烈に出て、全身をダルダル菌に犯されるから覚悟してね」と言っておく。
ダンナの代わりにボイスの散歩。
山道を下ると、ハンターがイノシシを追っている現場に出くわした。
今日が解禁日だったらしい。

曇り空の下、南の漁港まで歩く。
漁港は相変わらず猫天国で、歩く先々に猫が居る。
サスガに飼い猫とは言え、犬に不慣れな猫が多くて、ボイスを見るナリ猫たちは「キッシャー!!」と威嚇する。
ボイスは(大好きな)猫に威嚇されるので、「ナンデ?どうして??」と鼻を鳴らして甘えてみせる。
当然、ウチの猫ではナイのでその甘え声も通用しない。

浜辺でウミネコを追いかけて遊ぶ。
ボイスは捕まえる気マンマンだが、捕まるわけがない。
家まで歩いて帰る。

思い出したが、数日前に、ボイスと散歩から戻っていたら、山道の途中でクルに出会ったのだった。
「クル、家に帰るよ」と声を掛けると、クルは「にゃー」と言いつつひとんちの生け垣から出てきた。
で、ワシとボイスの間に割って入って(^^;一緒に山道をテクテク登って帰ってきたのだった。
「犬と猫を一緒に散歩させているのって(多分)ワシだけだなあ」と思わず感動する。
二匹と一人で家に戻って、ボイスは外で水を飲み、クルとワシは家の中で水を飲んだ。

そう言えば、数日前、甚五郎がボイスの小屋に入ろうとしている現場を見た(ボイスは小屋の中でヒルネ中に)
甚五郎が自分の前足で「チョイチョイ」とボイスの前足を触って、「入ってイイ?」と聞いていたが、あまりにもその「チョイチョイ」を何度も繰り返すので、ついついボイスも「遊びモード」にスイッチが入ってしまい、ボイスは小屋から躍り出て、甚五郎の胴体をくわえて遊んでいた(^^;
甚五郎の胴回りがヨダレでべとべとになる。
ボイスとクル、ボイスと甚五郎、甚五郎とクル、それぞれの関係に微妙な差があって、観察していると面白い。

ボイスはクルを「動くオモチャ」だと思っているが、ある程度尊重している。
しかし、甚五郎に対しては「クルより下位」と見ている部分があり、結構遠慮がない。
甚五郎とクルは、甚五郎はクルを「親だ」と思い、クルは甚五郎を「仕方ないなあ」という感じで怒りながらも愛情を持って接している。エライ。