山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

有田の窯元巡り

冷たい雨が降る、初冬を思わせる朝。
ボイスを連れてお出かけ。
西を目指す。

海岸には沢山のサーファー。アリンコみたいに黒い人影が、ツルツルと並みの上をロングボードで滑ってゆく。
隣の廃墟ホテル前乗馬クラブはお休み。
曇天の中、ダンナに「道覚えている?」と確認しつつ移動。
案の定、ダンナ、綺麗サッパリに道順を忘れているし(o_ _)o

ダンナの運転のナビをしながら有田着。
今日の目的は「新しいティーポットを買うこと」なのだ。
なんせ、ここ数年、底にヒビが入ったママのポットを使ってて、最近は底からお茶がしみ出すようになってきたので、急須で紅茶を入れているし(^^;
出来れば張りこんで、イイモノを買いたい。
窯元着。

今年、陶器市には来なかったが、秋のこのイベントの招待状は貰っていたので、こんなワシでも一応は「お得意さん」?
早速ポットを見る。
う?む、帯に短したすきに長し。
一長一短でコレといったブツに出会えない。
価格とデザインと色と大きさがなかなか揃わない。
せちたろーが「コレはどうなの?」と一つ一つ駄目な理由を尋ねる。
「これの華麗なラインがイヤ」「釉薬にムラがある」「色が気に入らない」「模様がウルサイ」「大きさが足りない」「フタの造形が嫌い」と、イチイチそれに律儀に答えるワシもワシだが。

割れた小皿の補充用と、盛り皿を買って「お茶券」をいただく。
陶芸作家さんのご自宅でおぜんざいとミカン、お茶、漬け物をご馳走になるのだ。
コレが楽しみで毎年このイベントに参加しているし。

子鬼、せちたろー、「ウマイウマイ!」と言いつつ、ゾロゾロ食べる。
漬け物が、白菜、キュウリ、大根、にんじんにショウガの千切りが入ったモノが毎年出るのだが、コレが無茶苦茶に美味い。
漬け物好きなウチの一家。食べ狂う。

ボイスは大人しく、伏せて待ったり、クルマで待ったり。
文句も言わずにひたすら嬉しそうについて廻る。
その代わり(?)子鬼が車中でも外でも延々ナンかしら文句を垂れていてウルサイ。
「ウチの子で一番言うことを聞いて大人しいイイコはボイちゃんだな」と思わず言う、鬼母(ワシだ)

帰り道は温泉に入って暖まって帰宅。
露天風呂がアチアチだったが、オカゲで家に帰り着くまでつま先までポッカポカだった。
温泉がアリガタイ季節。