山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

子鬼、行き渋り

ダンナ、仕事が忙しくて、結局夕べは完全徹夜で作業。
寝るヒマが一時間たりともナカッタらしい。
寝ぼけ顔で「今日は電車で納品に行くわ」と言う。

ところが、子鬼が朝起きるナリ、「今日は幼稚園、休む」と言い出す。
幼稚園でヤッテイル「ハリケンジャーごっこ」で、毎日、男の子からパンチを受けるのがツライらしい。
「でも、アナタも相手にパンチを繰り出して居るんだから、しょうがないよ。遊びだもん。ソレが嫌なら、ハリケンジャーごっごは辞めなさい」と言う。
子鬼、シブシブ幼稚園に行く。

子鬼を幼稚園に送って、一端家に戻り、ダンナを拾って駅へ送る。
思いついて、ダンナを駅に送る際、ボイスも車に乗せる。
ボイス、駅前のロータリーでダンナを下ろすと、鼻を鳴らして寂しがる。
「ダンナ、何処へ行きなさる?アッシも連れて行っておくんなせえよ??、キューキュー」と泣いている。

「なんだよ、母ちゃんじゃ不満ナノカよ!?」思わずグレるワシ。
ボイス、駅に消えてゆくダンナの背中を見てすすり泣く。

その足で家には戻らず、家から3キロほど離れた海岸へ行ってみる。
トコロが、予想に反してサーファーが沢山居た。
ので、更に2キロほど移動して、地元のC級観光地へ行ってみる。

サスガに観光客はいないが、久しぶりに来てみたら、レストランは出来ているし、観光地によくあるようないわゆる品がナイ、お安い美術館(モドキ)が出来ている。
「わ、こんなトコロにこんなモノが!?」
海岸線も整備されて、遊歩道が出来ていた。
遊歩道をボイスと二往復。
風が強く、空気が澄んでいるので遠くの島影までよく見える。
沖合には漁船とタンカー、大型フェリー。海は深いブルーに光っている。

無農薬野菜直売所で里芋と豆腐、おやつ用に饅頭を買って帰る。
ボイスは、久しぶりのワシとふたりっきりのドライブでゴキゲン。

家に帰って布団を干して、お昼ご飯を食べたらもうお迎えの時間。
子鬼、幼稚園は楽しかったらしく、笑っている。
どうも今朝の「幼稚園行きたくない」発言は「夢見が悪かったセイ」でもあるようだ。
「運動会頑張るぞ?」と張り切って言う。

夜、ダンナ、ヨレヨレになって帰宅。
『ロード・トゥ・パーティション』を見てきたらしい。
散髪も済ませて帰ってきたので、あまりの変貌に思わず笑う。
子鬼&せちたろーが「お父さん、顔がツルツル」と言って笑う。