山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

迷子になったのは誰? 2



ダイエーに移動。
買い物後、外に止めた車に戻ろうとして気がつくと、子鬼がワシを追い越して先に行ってしまった。
店に入ってきたときと違うドアから外に出ようとしていたので、
「ソッチじゃないよー」と後ろから声を掛けたら振り返ってコチラに向かってきた。
「ついてきて?」と言いつつ、通路を通って、「入ってきたドア」まで戻って振り返ると、子鬼がいない!?

「アレ?」と言いつつ、せちたろーとキョロキョロするが、イナイ!
エスカレーター横だったので、「間違えてエスカレーターに乗ったのかな?」と思い、せちたろーに「ココで待ってて」と言い置いて、エスカレーターを登る。
登って周囲を見渡すが子鬼はイナイ。
ホンの一分足らず出来事なのに、何故?とキョロキョロ見渡しつつ、下りのエスカレーターに乗り、「まさか、駐車場に戻っているんじゃあ・・・」とエスカレーターから愛車フィフィの方を見ると・・・・

子鬼がフィフィの横に立って待っているではナイか!?(o_ _)o
自分で勝手に入店したときのドアとは違うドアから出ていって、駐車場を目指したらしい。
(ヤツは野生動物のように方向感覚がイイ)
一応、駐車場内の通路にはガードマンさんが立っていて買い物客を渡してくれてはいるが、ナンテ事だ!!!

あわてて全力疾走しながらせちたろーに「クルマに戻っているよ!」と叫んで走って駐車場まで戻る。
駆けつけると、丁度子鬼は、中年女性二人連れに「迷子になったの?」と話しかけられている最中であった。
「すいません!アリガトウゴザイマス!!ウチの子です!!!」とお礼を言いながら次の瞬間には「ダメジャン、勝手に戻っちゃ!!」と子鬼を叱る。

子鬼は「お母さんもお姉ちゃんも戻ってこないから心配しちゃったよ??」と言いつつ泣く。
自分が心細かったんじゃなくて、「お母さんとお姉ちゃんが迷子になっちゃた」と思って泣いていたらしい。
子供を育てていると、子供の能力に驚かされることがよくある(っていうかホボ毎日だ)
この場合、子鬼が「アタシが迷子にナッチャッタ」のではなくて、「お母さんとお姉ちゃんが迷子になって、もう会えなくなるのかと心配で泣いた」というトコロに話の力点があるのがスゴイのだ。

キミやヤッパリすごい娘だなあ。
子鬼、珍しくしばらく本気で泣いていた。
せちたろーが「こんなに本気で泣いている姿は久しぶりに見た」と言って驚いている。