山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

婚約者の生まれ変わりは犬

朝、雷がゴロゴロ鳴っていたかと思ったら、イキナリ空が真っ黒になり、朝だというのに周囲が真っ暗になる。
「あれ?」と思う間もなく、いきなりの大雨。
叩きつけるような集中豪雨。
数年前、博多駅近くのビル、その地下に入居していた豚カツ屋に、集中豪雨の雨水が流れ込んで、従業員の女性が(「助けて」とケータイで話ながら)溺死するという事故が起きたが、その日の雨の降り方によく似ている。
せちたろーが学校に出ていった直後だったので、心配。

幼稚園に送るのも、雨が小降りになるまで待つ。
雷は鳴る、バケツをひっくり返したような雨は降る、で家から出るに出られない。
30分ほど待つと小降りになったので、家を出る。
幼稚園に着く頃には雨は止んでいた。

家に帰ってボイスの散歩。
モノスゴイ湿気で10分も歩くとジットリと汗ばむ。
雲に切れ間が現れて、薄日が差してくる。さっきの集中豪雨は何処に?

シャワーを浴びて出かける準備。
実は本日「ワシのお休み&交友日」に勝手に決定。
友人とランチをしにゆく。ははは。

ウチの場合、ダンナが居職なので、ワシが「友だちとランチ」なんて「年に一回あるかなしか」なのだ。普段は毎日地味に家で三食こさえている。
友人が強引に誘ってくれたので、重い腰を上げた。
美味しいイタリアンに行く。
昔からの友人Yとこの春に知り合ったSさんと三人で食事。
Sさんはイカニモな「博多の姉ちゃん」な人で、話しているだけで日常会話が漫才なお方。
タモリがよく言う「博多で義務教育を受ければお笑いの基礎訓練は出来ている」というタイプ。

そのSさんから聞いた話。
夫の同僚(女性)の婚約者が不幸な事故で、突然亡くなった。
彼女(夫の同僚)は立ち直れないくらいショックを受けた。
が、何故か死んだ婚約者が野良犬に生まれ変わって彼女(同僚)の前に再び現れた(と、彼女は思いこんだ)

彼女はその(野良)犬と一緒に暮らし、毎朝五時に起きて散歩している。
犬を飼い始めて以来、ふさぎ込むこともなくなり、健康そのものになった・・・という話、思わず聞いて笑う。

この話の本質は、「イワシの頭も信心から」もしくは
「偶然出会った野良犬に、恋人の面影を見いだしてノイローゼから救われた」
というコトであるのだが、彼女が話すとなんかシミジミと感動的な笑い話に仕上がっている。
だってイキナリ、「生まれ変わったのよ!犬に!!」だもん。