山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

寂しい結婚記念日

激しい雨が降り続ける。
今日はボイスの散歩はパス。ボイスは小屋の中からフテ寝の顔でコチラを見ているが、とりあえず「今日は休みだ」と言っておく。

某所からご依頼を受けた某女優の似顔絵をセッセと描く。
絵を描くのが久しぶりなので腕が錆びついている。
「ギシギシ」と音を立てて「絵描きモード」再起動。
写真を見ながら描くことから始める。
見て、描く。見て、描く。ひたすら、見て、描く。
「見る」コトと「描く」コトは実はとても近い距離にある。
勿論、「見なければ描けない」わけだが、見ているウチに本質が見えてくるモノなのだ、実のところ。
穴が空くほど対象を見る。
「絵を描く」というのは「見る訓練」である。
コレが膨大な学費を親に払って貰って得たワシの結論である。

4枚描いてダンナに見せる。
一枚だけ誉めて貰う。後は、「似顔絵と言うより、タダのアンタの絵だ」とのコト。
しかし、久しぶりに面そう筆で細い輪郭線なんか書いて、シミジミと恍惚を味わった。
絵を描くのはワシにとっての、一種のドラッグである(陶芸はチョット違う)

雨の中、本屋へ行ったら、久しぶりに漫画文庫の新刊本が沢山出ていて、大量に買ってしまう。
西原理恵子『ちくろ幼稚園』上下巻
大島弓子『なずなよなずな』
松苗あけみ『カトレアな女達』(以前ヒトに貸して以来行方不明になった)
「よしよし、今日は忙しいから後で読んでアゲルね」と言いつつ、「映画秘宝」も買う。
スター・ウォーズ/エピソード2」の特集。
・・・やっぱり、恋愛部分は相当に紋切り型でイタダケナイ映画のようだ。
以前、劇場で観て大笑いした「恋愛シーンには必ず暖炉が登場する映画」(主人公がパラシュートで降りてくると暖炉もついて来るというオチの映画)に似ているらしい?

子鬼が欲しがるので「ピコピコハンマー」も買う。
子鬼「ガム買ってー!」ワシ「ダメ」
子鬼「チョコ買ってー!」ワシ「ダメ」
子鬼「クッキー買ってー!」ワシ「ダメ」
子鬼、買ったばかりのピコピコハンマーで、「バカチンコー!!」と叫びながらスーパーの中の床や柱を叩いて廻る。
ワシ、恥ずかしいから「他人の振り」をする。

夜、ダンナは仕事関係の飲み会で留守。
せちたろーが「お父さんがイナイと寂しいよー」とワシのベッドに潜り込んできた。
実はワシもチト寂しい。
寂しい結婚記念日だった。
何回目だ?18回目だ!!(うぁお)