山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

LOMO持って花見散歩・『近松物語』

朝起きたら、クルと甚五郎が揉めている。
先にベッドに入って寝ていたクルを、甚五郎が威嚇して場所を譲らせている。
若い甚五郎が力任せに大人しくて優しいクルを手下扱いしている!
「コレはイカン!」と言うことで、早速獣医に電話。
「甚五郎の去勢手術をお願いします」と手術のアポを取る。
明日、朝一番に手術予定。

もともと去勢手術は4月に入ってからするつもりであったが、最近の甚五郎の行動には目に余るモノが出てきたので、先手を打つことにする。
先住者である、しかも子猫の時から可愛がって育てて貰ったクルに対しての甚五郎のこの態度は許せない。
やはり、クルは玉ナシであるし、対応が優しいので若くて血気盛んな甚五郎からナメラレテイルという部分もあるようだ。
ここいらで甚五郎にも玉抜いて貰って、大人しくなって貰いましょう!!

そういえば、クルも一歳前頃。モノスゴク血気盛んで手がつけられないって感じの頃があったっけ。
今となっては信じられないが・・・・
犬も猫も一歳前後が一番難しい時期だ。

LOMO持参で山の中に花見散歩。
今年は堤の下に生えている桜の大木が枝を払われてしまったので、チョット迫力不足。
ボイちゃんを立たせて記念写真。
そのまま密柑山を横断して頂上を目指す。
この山道は大昔、漁港と漁港を結ぶ抜け道だったらしいが、今は密柑山に手入れに入る人だけが使う荒れ放題の山道。
昔は通る人も多かったのか途中に見事な桜並木がある。
この桜並木が今、満開。
青空をバックに白い花びらが一斉に開いている。豪華な眺め。

家に帰って久しぶりに「棚から一掴み劇場」
本日のお題は『近松物語』(溝口健二監督長谷川一夫主演1952年)
あまりのロマンチックさと画面の美しさにノックアウトされる。
もう、長谷川一夫が宝塚の男役のやう(?)だわ・・・ヨロヨロ。
なんか激しく感動してしまって観終わった後、深々と溜息なんかついてみる。
この女性に対する造詣の深さ。今、こんな女心を知る映画監督っていないんじゃないかしら?
「日本人は恋愛モノが苦手」というのはワシの持論である(映画も小説もテレビもなかなかリアルな恋愛みたいなモノが上手く描けていないと感じている)が、くっ、溝口健二恐るべし・・・!!
日本にもこんなに「恋と官能とロマンスの王国」を描けた人物が居たというのは、マサニ、本日、再・発・見!