山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

春一番・保護者会・1

晴れた。夕べは春一番が吹いた。
朝、犬車で散歩。
途中でダンナのクルマが散歩チュウのワシラを追い越してゆく。

黙って追い越してゆけばイイモノを、わざわざ停まって、
「鍵持ってる?」とワシに訊く。
「チャンと持っているよ!ボイちゃんが後追いするから停まらないでイイから!!早く行ってよ!」と冷たくダンナに言い放つ、ワシ。
とりあえず、道ばたにボイスを座らせてダンナを見送る。
ボイス、鼻を鳴らせて「きゅっきゅきゅ?」とダンナを乞う。

完全にダンナの車が見えなくなってからボイスに、「行こう」と言うと、グンガグンガ引っ張る。
死にものぐるいで引っ張る。
お前はそんなに父ちゃんが好きかい?

散歩チュウも子鬼が何かの話の拍子に「お父さん」と言ったら、ボイス、ソレにすかさず反応して、キョロキョロソワソワ。

「ダンナ、ダンナ!?何処!?何処にいらっしゃる!?」と途端に落ち着きが無くなること夥しい。
ボイちゃんは「父ちゃん一筋犬」だね。
忠犬ボイス号である。