山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

春一番・保護者会・2


午後は授業参観&保護者会。
保護者会終了後、担任に呼び止められ、せちたろーが相変わらず宿題をしてこないと泣きつかれる。
「せっちゃんが相変わらず私をいじめるんですよー!お母さんからもナニか言ってください!」と言われる。
ココまでせちたろーがガンとして宿題をヤラナイ理由は多分、「担任を嫌い」って事なんだろうと思うが、ソレは担任には言えない。
とりあえず、「もう一回話してみます」とだけ答える。

家に帰ってせちたろーに説教。
ダンナが帰宅。
二人で説教。
すると、ようやく、せちたろーが口を割った。

「2学期の終業式の後で、三年生の男子と喧嘩した」
その話は担任からも聞いた。
せちたろーが怒り狂って暴言を吐いたとの話だ。
「年下と喧嘩はイケナイ。ソレはいじめだ」と怒っておいた、と担任はワシに言った。

トコロが、そもそもせちたろーが怒り狂って暴言を吐いたのは、相手から机の引き出しで頭を殴られたせいだったのだ。
その現場を担任は見ていなくて、せちたろーは手を出してイナイのに、殴ってきた相手にムリヤリその場で謝らなければならなかったので、せちたろーは担任への不信感を決定的なモノにしたらしい。

「先生はその場の話をよく聞きもしないのに、私にだけ一方的に謝らせた。そんな先生の言うことなんか絶対に聞くモノかと思った」とせちたろーが泣く。
ワカッタ。もう、イイ。

ワシはせちたろーに言った。
「担任を好きでなくてイイ。人間的に尊敬できる相手と思わなくてイイ。ただ、相手に付け入るスキを見せるな。嫌いな相手であればあるほど、自分が信用がおけない相手であればなおのこと、自分の弱みや弱点を晒してはイケナイ。宿題さえしておけば担任はソレで文句は言えないのだから、宿題だけやっておけ。後はキミの自由にして良い。反抗して宿題を絶対にしないと言う理念を守るキミも立派だが、ソレではキミのソンだ。自分の利益や自由は自分で勝ち取れ。お母さんが学校に着いていって、いちいち、キミを守ってやれるわけではナイのだから。自分で頭を使って戦い抜きなさい。お母さんはキミの味方だ」

せちたろー、憑き物が落ちたように笑う。
担任にはワシから手紙を書いた。

三年生との喧嘩の際の担任の裁量に不満があり、せちたろーが「宿題を絶対にしない」と自分に誓った経緯を説明した。
「担任が替われば本人も良い方向に向かうことでしょう」と締めくくる。