山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

シンクロ・・・・

ニュースを観ていて、思わず「ぎゃっ!!」と叫ぶワシ。
いや、「明日は雛祭り」という一連のニュース映像が流れていて、「保育園ではお雛様に扮した園児達が雛壇に並んでお誕生会をとりおこないました」とかいうのから始まり、次が、「水郷柳川のお雛様」だったのだ。

ラ!!それがっ!!!
豪華七壇緋毛氈付き雛人形飾りがっ!船に乗って!!川下りをしていたんですっ!!!(核爆)

ものすごい「既視感(デジャヴ)」に襲われて、眩暈がしました>ワシ
こ、コレって、もしかして、ユング言うトコロの「シンクロナイズドナンタ?ラ」?(←言っておくけど、冗談ですよ)
「昨日、ナニゲに『田園に死す』を観たのは、この瞬間のためだったのね!?」と叫ぶワシ(モチロン、そんなコタァナイ)
でも、日常に流れ込んできたこの「非日常」の映像。
あまりの符号ぶりに、しばし、テレビの前で感動する。

で、思い出した。
昔、フィリップ・リドリーというイギリスの児童文学出身の作家の短編集を読んだら、コレが結構面白くて、まるで「萩尾望都」のマンガの読後感のようだったのだ。
それで興味を持っていたら、その後、映画も撮り、彼の監督第一作『柔らかい殻』はドッカの映画祭で賞もとったのだった。
で、レンタルになるのを待って観たら、コレが結構アタリ!

まるっきり彼が書く小説の世界とシンクロしていて、素直に感動した(映画単体だけをナンの予備知識ナシに観れば、また全然違った印象になったカモしれないが)
で、調子コイテ、監督第二作『聖なる狂気』もその後観たが、コッチは文学的「火(曜)サス(ペンス)」というカンジで、確かに退屈せずには観たが、前作ほどまでは感心はしなかった。

唯一、スゴク、「あ、この人はヤッパリスゴイ」と感心したのは、川を下ってサーカス団の大道具が流れて来るシーン。
大きな大きなヒトの大きさほどもある銀色のラメで光り輝くブーツがドンブラコッコと流れて来るシーンがとてもヨカッタのだ。
でも、この元ネタは『田園に死す』だったのね。スマナカッタ!>寺山修司

今日判明した事実。
『私が棄てた女』の脚本は『豚と軍艦』と同じ、山内久氏。
『私が棄てた女』の監督浦山桐郎氏は「デカダンのヒト」だったらしい。
浦山監督の人生をモチーフにしたテレビドキュメンタリーを『ゆきゆきて進軍』の監督が撮っている(1998年作品)
ドッカで観ることが出来ないかな?