山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

タコ貝はナシ・「市民ケーン」

風邪が治りかけのセイか、モノスゴクのどが乾く(糖尿ではナイと思う)
朝から紅茶飲んで、緑茶飲んで、ルイボスティー飲んで、水飲んで、ほうじ茶飲んで、水分摂り続ける。

子鬼が「散歩に行こう?」とワシを誘う。
ベビーカーを出して散歩。
犬車でガラガラと山道を下る。子鬼、「海に行こう?」と提案する。
バス通りを左に折れて海を目指す。

畑の上空にはヒバリ。
月曜日に今シーズン初の「空に高く飛んでさえずるヒバリ」を見かけたのだった。
寒い時期は藪の中で暮らすヒバリも、陽気に誘われてはばたきチュウ。
今日は月曜日より更に暖かいので、ヒバリの鳴き方にも気合いが入っている。
春だ。

海に着くと、ボイス、潮の匂いに狂う。
カモメを追いかけたがり、リードを引っ張る。
子鬼、コートのフードを被り、貝殻を拾いながら海岸を散歩。
ピンクに輝く貝を見つけてゴキゲン。
風は冷たいが日差しが暖かでいい気持ち。
また、タコ貝の貝殻が漂着していないか浜辺を探すが、全然ダメ。
この季節を逃すと拾えないシロモノなのに。
去年より多く海岸に散歩に来ている筈だが、なかなか拾えないモノだ。

「海がスキなの?」と子鬼に聞くと、「大好きもーん」と答える子鬼。
ニクイが可愛いヤツである。
思えば四月からは幼稚園。
長いような短いような三年間であった(腹の中にいるときから数えれば4年であるが)
子鬼が幼稚園に入ってしまったら、ワシのこの「平日午前中」の人生、退屈しそうだ。
モチロン、ワシの手に余るから幼稚園に入れるのだけど。
今までいたのがいなくなるのって、単純に「寂しい」じゃん?
せちたろーの時も寂しかった。
ワシは「子離れ出来ない母」なのだろうか?

午後は風邪の大事をとって陶芸はパス。
ビデオで「市民ケーン」を観る。
世間では「名作!」と繰り返し絶賛される作品であるが、ワシは未見。
(実はワシはこーいう作品が沢山ある。「基本的な映画ファン」ですらないのだ、実は)
いや、撮り方とか確かによく出来ているけど、イカニモ若造が撮った若造の理屈の映画だわ、こりゃ。
コレがホントに「名作」なのか?わかんね?、ワシはわかんねぇ?。
昔のヒトはそんなに無条件に、若さ(のみ)を手放しで絶賛したモノなのか?
「甘いぞ、若造!」と言ってくれる人はいなかったのか?
ケレン味タップリの撮り方は☆=4、ストーリィは稚拙だから☆=2、平均して☆=3だ、こりゃあ。