山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

超難度ウルトラC技の決め方

ダンナも観る>「セックス・チェック 第二の性
その後で、ものすごく鋭いことを言うので、ワシ、ビックリする。

主人公の女子工員が働いている電子部品工場(?)の入口に、「安全運転」という看板が掛かっているのだが、その文字が「安全の安のウかんむり」と「全の上半分」が消えていて、「女王運転」と読めると言うのだ。

しかも、ご丁寧にその看板は二度写るらしい。
「確信犯だね」とダンナは言う。ナルホド。
映画の中でも、緒方拳が「お前は女王になるんだ!人を人とも思うな!!」という台詞がちゃんとあるし。

フェミニズム系のサイトとか見に行くと、この映画の事がボロクソに書いてるが、ワシは「ソレはチョット違う」と思う。
むしろ、コレは監督による、ある種の実験なのではないか?
「考えることの実験」というか。
もともと曖昧な性を持つモノが、「男?女」へと激しく行き来させられ、揺さぶられた結果にあるモノはナンなのだろう?という実験。

「それにしてもこの映画のダッチロール状態はモノスゴイ」と、ダンナが言う。
「でも、目が離せないでしょ?」と言うと、
「そうそう、この話は一体ドコに向かうのか?と思ったら、アチコチダッチロールした末に、ものすごいウルトラCを決めて。見事に着地してみせる。しかも、着地した後に微動だにしない。10.0を審査員が満場一致で出すような超難度技で」と言って、ダンナ爆笑。
「キットあれだね、ダッチロールしながらも、ぶっとい柱が一本、話の中心をズドドンと貫いているカラなんだろうねえ」と、ダンナ。
増村保造は日本人じゃないね、ひょっとしたら地球人ですらもナイのかもしれないね」と言うワシ。

川島雄三が、都会的で洗練された人間像を描きながらも「その行動原理はいなかっぺ丸出し」なのを描かせたら右に出るモノはいないのと、とても対照的で興味深い。
しかも、その両者は現代人の愛の問題を描いている。
増村保造に至っては「宇宙人」だし、面白いなあ日本映画。

エロイカより愛をこめて」の27巻を買いに行ったついでに、UFOキャッチャーをヤル。
電ボ(「おじゃる丸」)のヌイグルミが欲しかったのでヤッタラ、スグにとれちゃった。
なんだかんだで、¥500でヌイグルミ4体ゲット(キティちゃん貯金箱・どらえもん携帯ホルダー・おじゃ魔女どれみのはなちゃんつり下げ人形・電ボぬいぐるみ)
子鬼に「お母さん、かっこいい?!」と尊敬される。