山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「浅間山荘事件」・1

ダンナが久しぶりにボイスの散歩に行く。ワシは一人、NHKのアンコール放送で「プロジェクトX」なんか観ている。
浅間山荘事件」での人質救出劇のあらまし。
実はワシはリアルタイムでこの事件をテレビ中継で観ている。
実に衝撃的な事件であったし、「今、テレビに映っていた人が、次の瞬間、ホントに死ぬ」というのに奇妙な違和感を感じた(テレビでは、人は死んでもホントは死んでない「嘘事」がお約束の世界だったので)一種の「世代的なトラウマ」でもあったのだ。

だから、当時はこの事件の全体が見えないし(子供だし)、ナニガナニヤラ判らないけれど、オトナになるってのは大変なことだ。恐ろしいことだ。という印象を持った(少なくともワシは)
何せ、その一年前には大阪の万博に日本中が熱狂し、お祭り騒ぎで、消費と平和を謳歌していたのに、この浅間山荘でのツララまみれの機動隊と学生運動家の死闘(まさに!)は「絶望」という言葉が似合う気がした。

しかし、今回、「プロジェクトX」は人質救出に焦点を絞った話だったので、その捨て身の男達の戦いに素直に感動した。
重機オペレイターの職人兄弟。長野県警、警視庁の警察官、消防士、別荘の管理人、近所の農家の人。
テロに怒り、義憤に駆られ、捨て身の覚悟でたった一人の人質の命を救出するために、自分たちの命を投げ出す男達の物語であった。

「くっそー、『プライベート・ライアン』何するモノぞ!!日本にもこんな熱い男達がいたのだ!」
見終わって思わず、熱い涙を流すワシ(^^;
せちたろーに、「お母さん、また本気で泣いてるー」と言われる。
浅間山荘人質救出劇」ワシ的にはミミ・レダー監督で映画化希望!!