山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「破壊神」ゴジラ「子供(地球の未来)の味方」ガメラ

ゴミ袋を両手に提げてボイスの散歩。
ゴミを出して海を目指す。
日差しは暖かで風が強い。南西の風が吹き付ける。
藪の中でヒバリを発見。
春のヒバリとは違って一声も鳴かない。藪の中をウロウロしている。変な眺め。

海岸に着いたら沢山のカモメがホバリング中。
青空をバックに完璧な翼の形。美しい。
漁港のある入り江の海の色はエメラルド・グリーン、湾の対岸を見渡す方の海の色は、深い深い群青色。

漁港の入り口では鳶とウミネコとカラスがお食事中。どうもパイの奪い合いが起きているらしく、時々カラスと鳶が小競り合いをしている。
空中戦で「パシッ!」とぶつかり合う。
みなさん風を切りながら上空にとどまり、獲物を見つけては海面に突っ込んでゆく。
見ていると、カモメが目の前で見事に「穴子」をゲット。一瞬のうちにくわえて空へ舞い戻る。
「おぉ!お見事!!」と見とれていると、ソレを横取りしに鳶がやってくる。海上で小競り合う両者。
あまりにその様子が面白くて、ついつい防波堤の脇に突っ立って、ぼーと見ていた。

家に戻ったら入れ替わりにダンナ、甚五郎を連れて獣医へ出発。
二三日前からシッコに血が混じっている。尿路結石らしい。薬を貰って帰宅。

子鬼がダンナの膝に乗ってきて色々話している。
ダンナが今年のゴジラ(「ゴジモギ」)と去年のゴジラ(「メガギラス」)の映画パンフレットを比べて見せて、子鬼に「ドッチのゴジラが好き?」と聞くと、子鬼、迷わず「コッチ!」と去年のゴジラを選ぶ。
するとダンナ「お父さんも去年のゴジラの方が好きなんだなー」と答えていた。
「ナンデー?」と訊ねると、
「オタクのゴタクはドーでもイイの。自衛隊による怪獣シュミレーションなんかより、俺が見たいのは俺の代わりに街を踏みつぶしてくれるゴジラだから」だって。

あぁ、そうだよ。
ワシも会社員時代、会社のトイレの窓から外を眺めては、「あぁ、このビル群をゴジラが踏みつぶしに来てはくれないものか?」と毎日思っていたモノな。
「だから、俺はガメラが好きなんだよ。子供の時に観たかったガメラをその後ちゃんと撮ってくれたから『空中大決戦』は好きなんだよ。名作だよアレは」

実はワシも「心の怪獣映画ベスト1」は堂々「ガメラ空中大決戦」である。
ゴタクはヌキにして、「破壊神」としてのゴジラが見たかったんだ。そうだよ。
ゴジラに理由なんかイラナイんだよ。天災みたいなモノなんだから。