山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

子どもはイイよお

朝、「世界の子育て」(NHK-BS1)を観る。今日で最終回。
今日の放映は、イギリスの子育て事情。
「フルタイム・マザーの会」というグループの話。

ソコには元広告代理店勤務や会計士、弁護士と言った職業婦人から出産後専業主婦になった人たちがいた。
「子育ても仕事も両立できる」と意気込んで、出産後仕事に復帰しかけたものの、自分の多忙さから挫折して仕事を辞め、子供との暮らしを選んだ人たちの集まりが「フルタイム・マザーの会」。

そう書くとナンダか、「私の人生は子供に消費され、時間が失われるばかり。私の才能もキャリアも自己実現も、全ては水の泡。私は自分の子供が憎いわ憎いわ」という集まりのような気がするが、違うから目ウロコ。

みんな一様に「子供を持ってシアワセ。本当の人生を知った」と言う。
しかも、一人の女性は「外で働いた場合と専業主婦の場合の相対資産価値」を算出してた。
「子供を保育園に預けるタメに、自分が子供に対して感じる後ろめたさ=年間50万円」とか「子供が大きくなって行くサマを一瞬一瞬見守っていけることの嬉しさ=年間300万円」とかで計算するの。
それぞれプラス面マイナス面を一覧表に書き出しすのだが、その計算結果は「専業主婦になった方が年間1千万円近くのプラス」であった。
その計算の真偽のほどは(この経済活動は実際に資産を生み出すわけではないので)不明であるが、ワシは「その気持ちワカル!!」と激しく同意。

子供が初めて寝返りを打った瞬間。子供が初めて見るモノを認識する瞬間。子供自身が発見の喜びに震え、ココロから感動する瞬間を共有する喜び。
「コレがあるから親業はタマランのよ!」である、マサニ。

「子育てって面白いのよ」ホントに。
でも、実際に子供を持たないとこの事はナカナカ判って貰えない。

ワシ自身、昔から子供が大嫌いで、自分に子供が産まれたりしたら「自分の人生のジャマ」と思い、子供を憎み、夫を憎み、世間を呪って生きるタイプだと思っていたのだ、実は(でその後、児童虐待道マッシグラ!とか)
トコロが実際に産んでみたら、マサニ「子供は救いである」のだった。
判らなかった事がスイスイ判る。
生まれてきただけで人生を救ってくれる。
「子供を持って初めて、ようやく人生に目覚めた」と言っても良いくらい。

子供は良いよ、チャンスさえあれば、持った方が絶対に良い。
まさに子供は「生命への渇望」そのものである。